『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「………」
「問題ありません、此処に居ます」
その言葉は、白衣のお医者様へと。
「ご助力いたします。参りましょうか」
そのまま、【霊安室】へと向かうのだろうな。
確認したい事も、ある。
やっぱり生き返らなかったなあ、とか。
お医者様は思ってたよりお金持ちなんだなあ、とか。
そういうコト、思いながら。
資源が0と表示されていて安堵する。
これで、あとやってくるのは僕を殺すために来るやつだけ。
「…………」「せめて、静かな場所で、ね。」
遺体に話しかけながら、ここを後にするだろう。
着いてくる人はおいで、という風な目線もある。
「そうだね、霊安室の方まで直接持ってきてくれると。あと…メイドさん達がきたら、先に行ったと伝えておいてね。」
「失礼いたします」
カツ、コツ、カツ。メイドがひとり。静かに振舞い。
「状況の確認に参りました」
視線はやはり、モニターへ。
「……なるほど、1つ。1つです……おや」
また少し、硬直し。
>>10034
「……言っておきますが、
猫は誰も襲っていません」
「そして………………」
多分、何を言ったところで
体格差もありますし、猫には為す術がありませんから。
「何が何だか…………」
「…………ショップ、あんなものありましたっけ」
状況の確認をしつつ
疑問点を一つ一つ口にして
「……次の晴れ、は
…………3日…後?」
「…とりあえず…私はこの子を霊安室まで連れて行ってくるよ。多分、1人で行ける。………」
少し、切なそうにしていたかもしれない。
「あ〜〜〜」
「はじめに配られたのが1000だろお、そこから日々の諸々があって… まあだいぶ多いやつは? 盗ったか奪ったやつなんだろうな〜?」
出た死者についてはノーコメント。アレは美味しくなさそうだし… この場でそこそこ資源持ちである猫
>>9970 に視線が向くかも。 姿勢的にはソファでゴロゴロのまま。
「……とりあえず、彼は運んであげましょう」
「ここに置いておくのは、少々難しいですから」
白衣が被せられた、“彼”だったものに近付いて。
「…1000はともかく…明らかに数が多いやつがやはりいるな。」
こいつは…大争いになるか、はたまた平和に終わるか。どちらかで。
また放送が流れ始めた……
「オイオイオイ、予報くんガバガバじゃねぇかよよぉ!?」
「やだな〜、こういうトコで気が合いたくなかったぜ〜?
……ってか生存状況どうなってやがる?ワケワカなんだが…」
『こ資源供給システムに追加の不具合を確認しました』
『資源供給システムに三件の不具合を感知。担当者は速やかに確認してください』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
『資源供給システムの不具合を確認してください』
「……」
「三人襲われて、一人が死にました」
「モニターに資源の量が表示されています」
「次の[かいせい?]は三日後──そんなわけない」
慌てるシスターのために。入ってきた情報を、言葉にする。
………とりあえず、放送に耳を傾けながら、動かなくなった細い彼の体に、顔に、見えないように白衣を被せて。
「………」
連れていくしかなさそう、だね。
「……」
どうして。
「……あと五日……いや、え、三日?え???」
過ごせれば、雨は止むというのに、と続けたかったが無理だった。
『資源・バイタルサインのスキャンを完了しました。』
『以降、モニタリング結果を出力します』
『管理システムに一件の不具合を確認しました。』
『資源・バイタルサインの表示切替は少量の資源を用いてください』