『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「蘇生代ねぇ……」
「僕もできる限りは出したいのだけれども。いやはや……」
難しい顔をしてじっと床を見つめる。
本当にあの状態から蘇るのならば……それはきっと奇跡のようなものだろう。
>>9287
「えっ、それここに来てから生えたんですか?」
「……いやでも、私も変化はあるから同じか。」
そんな事もあるんだなと。
でも、恐ろしい物だったり、気持ちの悪い物ではなく、柔らかな羽だから良いものだろう。
「……いえ、私も本当なら帰りたかったんですが。
もう、いいんです。間に合わないので。」
「オモロ〜」
しおしおしてんねぇ、と笑っている、なんてやつだ
「お、葬式〜?あ〜、凄かったぜ〜?あそこまで思い出ってあるもんだな〜って思ったし、それぞれ人生あったんだろーな、って思ったわ〜
蘇生代ってのには興味でね〜けどな!」
軽い調子で
「いえ、わかっていますよ」
「今はほら、多様性の時代でしょう」
どこで覚えてきたんでしょうこの猫は。
「あれは……葬式って呼べるんでしょうか。
猫と人の価値観の違いかもしれませんが」
少なくとも、猫にはよく分かりませんでしたから。
「あぁ、あのうるさい髪と口のやつの葬式はマジで行かない方がいいぞ」
「聞いた話、ただの冒涜だ。」
すん。突然落ち着くなってば!!
「異常嗜好は他者に危害を加えたりしなければ受け入れられるべきものですから……」
「大丈夫です 大丈夫ですよ たぶん きっと おそらく」「お元気出して下さいね……」
へへ……(ドン引きの笑い声)
来た人にはぺこ、と頭を下げて。
「あぁ、葬式……」
「昨日行われていたらしいんです。……あまり、内容はよろしくなかったようですけど」
「おやおや」
「ロビーに行けば何やら愉快な話をなされてるようで」
「……」
「行うとしても、あんな葬式など聞かぬ方がよろしいですよ」
「あばばばば………へっ?!違うってば!!!赤猫さん!!」
肩は叩かれるまま。
「中身まで言わなくていいんだよォ………!!」
しおしお。だんだん小さくなっていきます。
地の分は豪快に笑っています。
「……『癖』を出すのもそこそこにした方が良いですよ」
猫は中々に最悪な解釈しました。
猫の中であなたのイメージが変態になった瞬間でもありました。
「ハルち〜……ま、色々言われてんけど元気出せ的な〜?いや、声的にはめちゃくちゃ出てんね、ウケる」
と言いつつ許されそうなら肩をバシバシするかも、遠慮がない
>>9271
「ええ、養蚕の恵みをもたらす巫女よ。
ここに来た、目が覚めたら羽と触角が生えていたわ。
こんな姿になるなんて聞いたことはないし
この場所に来た人でそういう人も見かけないし。
不思議よね」
首を傾げれば触覚も傾いて。
「なんだか自信なさげだけど……。
村から巫女がいなくなったとなれば、
落ち着いていられる私のほうが変なのかしら」
「そうだ!彼女はこれまでだって人々を救うことに尽力してきたじゃないか!
変態と呼ばれても全く否定せず、悪魔の傷を舐めたがる異常癖を持っていても、
彼女は間違いなく私達の味方で、人助けの徒なんだ……! 皆で仲良くしよう!」
「ハハ、こうして見ている分には楽しいが……彼女も立派な医者だ。いじめるのはほどほどにしようじゃないか」
そろそろ可哀想かなー?と思って擁護に入る。
距離は取ったままなので説得力はないが。
「んで君らなんの話〜?傷の舐め合いが弔いはウケんじゃんね」
「なるほど、うっかり言っちまったワケ、そりゃヤベーな!なんてことだ、もう助からねぇぞ〜!的な?」
「するしない以前に、それが出来ることを明言したことが問題なんじゃないかな……」
何はともあれ離れるのをやめて元の位置まで近づいた。
来た人にはぺこ、と頭を下げて。