『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「………今出た方法を全部纏めてみると………1つの行動が見えてくるな。」
「まず、とにかく、とにかくたくさん歩き回って。そこからどこか居座るところを決めて、資源の無い状態で、独り言を言いながら、居座る………」
ふーむ………何て言っている。全てを纏めれば、こう言う方法になるだろう。
>>18199
「……まあ、資源無しが条件だったのだとしても、全員がそうはなってない以上、運も絡むのだと思います」
あるいは運では無いが、偶然でもないと再現できない手順か。
「……ちなみに、もし仮にまゆこさん以外の誰かが落ちたとして、あの天使さんに会えたら。
あの天使さんに伝えておくことはありますか?例えば、何とかこっちに戻ってきて欲しいとか、自分も行くから待ってて欲しいとか……」
「おかえりっす」
「俺も資源余ってるしなんかゼータクしちまうっすかねえ」
「とはいえ怪我は治したらいけないかもしれなかったら使い道、限られてるすけど」
>>18190
「ええ、余計な考えはしないほうがいいわね。ありがとう。
とはいえアンがいなくなってから、ずっと私の資源は空っぽだったけど」
>>18181
「今はそれが条件だと信じましょう。
どのみち、怪我してないと入れない、とかだと今からは間に合わないでしょうし、考えない方がいいです」
限られた時間で全ての択を検証することは叶わない。例え正解の可能性があったとしても、優先順位をつけなくては。
「ふぅ、命綱が無いのは怖いですけど、仕方がないですね」
本当にすぐ戻ってきた。
腰につけていた資源袋は見当たらない。丸ごと置いてきたのだろう。
>>18172
「アンに関しては二人で一緒になくしたから、間違いないわ」
健康状態に関しては推測するしかないのが惜しい所。
もし、深く傷つくことが必要なら。
「……」
「………まあ、こんな状況だ、無理もないさ。」
当たり前のことだろう。何せ片割れを失って、その上この空間は、落ちる、意外に方法が無さそうな上に、その条件も今はわからないときているのだから。
「……うん、本当にこれは置いていきましょうか。どうせもうカビたパンしか配られないでしょうし」
そう呟くと、周りに「すぐ戻ります」と告げて食堂へと向かう。本当ににすぐ戻ってくるだろう。
>>18169
「資源?なるほど……?」
チラリとモニターを確認する。
2人の資源の値は0になっている。
単に測定範囲外だからという可能性もあるが。
「もしかしたら、かなり大事な要素かもしれませんね。そうなるとこれは置いてきた方がいいか……」
腰につけている、まだ一定の重さのある資源袋を見てそう呟く。
>>18165
「認識に相違ないわ。たった二人だけだから、分からないけど。
関係ないかもしれないことで、アンは資源を持っていなかったし、ひょっとしたら私より怪我をしていたかも」
天使のあの子の外傷を見た目で判断することはできなかったけど。
休憩し続けた自分よりは困窮していたかもしれない。
「私は、歩き続ければ、という噂をあちこちで聞いて、ずっとずっと歩いていた……それだけよ」
未だ成果は出ていない。
少年の話には、静かに耳を傾けていた。
………やはり、探偵助手。情報収集は得意分野と言うわけか。
「………それなら…人が少ないところに居れば、落ちる確率が上がるかもしれない、な………。」
ブツブツと独り言を良いながら、医者は考えている。
後で、皆に話した上で試してみようか。
「ふーむ……なら私も……」
「……あいや、俺も足使って調べてみますかねえ」
とはいえ、落ちる方法を見つけた時は=で自分も落ちてる時だろうけれども。
>>18164
「もし、これ以外に気づいたことがあれば、教えて貰えませんか?」
あくまでも調査として。あまり感情は見せずに尋ねる。
>>18156
「そしたら情報交換しませんか?
僕も、そこに行きたいと考えてます。
希望があるとしたら、もうそこだけなので」
分かりきってることなら申し訳ないなと思いつつ、情報の整理は大事だからと。
「……今まで、2人の人が床をすり抜けて落ちて行きました。
情報としては、『しばらく前からそこに居た』『落ちる直前に口を開いている』『発言からして移動する素振りはなかった』『発言から落ちるまでは少し間がある』『その間に口を挟んだ人はいない』……くらいでしょうか」
→
「………そう。先がわからないが…こんな状況だ、多少でもマシな可能性がある方にかけたいと思うのは人間の性なんだろう。」
「そう、みんなで落ちれたら楽だ。………何か決まった行動をすれば落ちられるかもと言う話があってな。だから、今日はそこら辺を探し回るつもりだ。」
今日は、そうして歩き回って探して見ようと思っている。
「あー……食堂でも聞きましたね。
落ちたら出れるかも、なんて話も」
「しかし、皆で一緒に一斉にドン、と落ちれたら楽なんでしょうけれども」
なんか口調が違ってきてないか?
そして、その事実にはいまだ気付かず、気付けず。
幸か、不幸か――
>>18153
「ええ。
私はアンと最期を迎えたいだけ。
どうして、私だけ……私から……奪ったの、ねぇ……。
あぁ、ごめんなさい」
すぐに言葉に熱が入る。温かさを思い出したいから。
「…それに、雨は上がらないらしい。……だから、私たちは落ちる選択をしようと思っている」
雨が、上がらない。つまり、晴れたらお迎えに上がります、と言っていたお迎えは、今や来るかどうかの信用はできない。
溶けた後どうなるかは、言わなかった。多分、ひどくショックを受けるだろうから。
まさか、自分達が口にしていた物が………。
>>18150
だいぶ無理をしていそうだなと感じる。
あまり負担をかけるべきではないだろうが、しかし、必要なこともある。
「まゆこさん……でしたよね。
彼女のところに行こうとしてる、という認識で合ってますよね?」
「中庭。あー、廊下から見えたあすこっすね。
まぁ行く用事も特に……へ?」
後半の言葉に、目を丸くする。
溶けて行った。
恐らく、文字通り“そう”なのだろう。
雨に濡れないように。
それはつまり――
「はは、ははは――――はぁ」
壁際からずるずると座り込む。
嗚呼。
なんて、
「地獄じゃないすか」
チョイ悪っぽい彼がいつも言っていた言葉を借りよう。