『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「ソファと…あのモニターとスピーカーぐらいしかないよ。ここ。」
あとは無人の受付カウンターぐらい。あと開かない、(多分両開き?の)大きなドア。
「……」
心の中で少年の肩にぽむ。しました。
エア肩ぽむ。(?)
「っすっす~。ほんとデケエっすよね」
168cmくらいの灰髪からしたらおよそ20cm差。
「猫はもう、水浴びをしないと決めました」
「毛繕いだけで十分です」
猫の特権です。ふふん。
それでも1ヶ月に一度ほどは浴びないといけないそうですが。
「おっすおっす〜?ノリ近け〜マブ!や、元気そ〜で何よりだぜ?」
マブダチ認定の様子だ。
「あ、デケ〜けど俺は怪しいものではね〜ぜ〜」
両手上げつつ、気持ち程度の怖くないよと
「ソファだけは」「だけは、ですか……」
「ゆっくり、させてもらいます」「ありがとうございます」
「苦労は……人並み程度にはしてますね…………」
へへ……(自嘲気味の笑い声)
近くもなく遠くも無い、適当なソファに座った。
人は増えましたが、まあ最初の頃よりはかなり控えめでしょう。
もちろん警戒はしていますが、いいのか悪いのか気にはしていない様子。
「入らないでいいならもう浴びたくないぐらいまである…あの冷たさ…」
本当にただの冷水だし…。
「おっと、いつぞやの君じゃんすか笑」
「おひさっす笑」
ノリの近そうな青年へ向けて。
「すね~、マジヤバかったっす……」
白衣の姐さんに向けて。
「マブが勢揃いでマブマブだな〜
ってことでよっすよっす邪魔するぜ〜?帰ってと言われても帰んね〜ケド!」
「おー、シャワーか、道理で湿り気味ってワケだったのかさっきから!」
「人、沢山ですね」
猫はソファで辺りを見ています。
人が増えるということは、それだけ危ないですから。
気持ち程度の警戒です。
「ソファだけはいっぱいあるから…ゆっくりしていきな…。(…?)」
今は人も減ったり眠ったりしていて結構静か。
女は動く気配もなく…。
「えっ」「わ」「こ、こんにちは……」
「あ、その」「お邪魔します……?」
同じ構えだったかもしれない(違う)
全方位に向かってペコペコとしている。
「ただいまっす~」
別にここがhomeという訳でも無いのだけれど、なんとなく。
「でゃ~寒いっすねまーじで!!!つめったって声に出ましたもん」
服の袖がびっちゃりしている。
とはいえ、絞ったりなんだりはしたのだろう、水が滴ったりなどはしていない模様。
「…………さて…今日の停電は…」
もう直ぐですね。とは言っても後(メタ的には)60分ほどあるのですが。
「……」
警戒をするか、しまいか。それだけが問題で。
「ありがとう。キミも気をつけてね。」
お見送りしつつ。大丈夫だといいなみんな…なんて。
「猫は自分で…犬は周りの方法で、って感じするね。あの〜あれ…、猫は毛繕いするけど…犬はタオルとかで足拭いたりとかするし…。」
頭の良さも、猫は自分で考えたりしますが、犬は自分の意思で主人に支えたりしますから…大きな差はないと言えるんじゃないかと言いたげ。どっちも賢いじゃんと。
「…ありがとう。今回の帳では、君を傷付ける者が居ないよう願っている。」
手を振り返し、去っていく。どこかの場所へ移動するのだろう。
「いいよ。…あれ、あの〜…全然さ、いつでも手は暇だろうしさ。」
軽く手を振って。話してても手は暇だし、ということだろう。
うぇるかむっぽい雰囲気。