『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「ひとに手が二つあるのは、犬と猫を同時に撫でるためだよ」
「先約ならしょうがないかあ……」
その辺にすとんとお座りした。
>>6475
「慧眼だね雨粒ちゃん。ぶっちゃけ移る」
らしかった。拭くものを用意した方がいい。
絵の具は乾いている
「あ〜〜〜」
>>6479 の身体バキバキ人間に同情した。怪我をしていたようだったし悪化していないといいのだけど…
「猫と犬の次に撫でるか揉むかしてもらったらあ?」
猫なで人間>>6480 の仕事をしれっと増やそうとしたかも。自分でやる気はないみたい。
「ダメです。この撫では猫の先約です」
ふんっ、と自慢げにしました。
「……んーぅ」
気持ちよさそうに少し声を零しています。
猫は耳がいいですから、その呟きもきっと聞こえてしまったのでしょう。
「でも、今だけでも楽しそうなら」
「まだ良かったと思えてしまいます」
「…触ったらカラフルが移ったりしないか?」
酷い言い草! 人の多さ的にソファは空いてそうであるから、腰掛けて足を組んでる図になるのかも。カラフルにはなりたくないらしく不安げ。
「そう、大変なのさ。人間の生ってやつは」
「悪いところばかりならば早々に見切りをつけれるんだけどね」
心配させちゃったかな、なんて呟いて。
つま先を軽く立てながらくしくしと頭のてっぺんから首までを小刻みになでつける。
楽しそうに目を細めて、猫可愛がりってきっとこういう事なんだろうな。と心の中でひとり納得する。
「僕は君じゃないからね。だから羨ましく思えるんだ」
「隣の毛並みは純白に見えるものだよ」
「……大変そう、ですね」
文字通り、他"人"事ですから
猫はあまり気にしない事にしようとしていますが。
少し心配なのか……はたまた同情か、しっぽの動きが少し遅くなっているようです。
猫はこういう時にかける言葉を、知りませんでした。
「誠に遺憾ながら僕は人間でね」
「人としてのしがらみや価値観、それに愛着だって背負わされているのさ」
どこか可笑しそうに。それでいて寂しそうに。
くつくつと喉を鳴らして笑う。
どんなに嬉しくったって喉はゴロゴロと鳴らないのだ。
「せいぜい真似る事ができるくらいさ」
「文字通り、醜い猿の猿真似だけどね」
「猫が撫でられてるな」
しばしの廊下徘徊を経てソファに戻…ソファ空いてるか? 空いてなければ適当な床にヤンキー座りになった。事実の陳列も添えとこ。
昨晩シャワーを浴びたりしてきたので血の気配は外見上もうなさそう。
「あいにく、物語の猫ではないので」
撫でられ、時折「ゴロゴロ」と小さく喉を鳴らしていたりするのでしょう。
「……ええ。猫は気まぐれで、気楽で
気ままな性格ですから」
「猫にならずとも、猫らしく生きることはできるのではないでしょうか」
人間のことはよく分かりませんが。なんて付け足しながら。
「フフ、一人称が吾輩だったら完璧だったかな」
これもまた人間の尺度。
愛おしそうに指先で毛並みを整えながら、満足気なため息ひとつ。
「ああ、やはり猫はいいな」
「何かに属する事も、誰かに従う事もなく。奔放で気ままに生を謳歌する」
「最も生き物らしい生き物だと僕はしみじみ思うよ」
「僕も猫になれたら良いんだが……アレルギーの自家中毒でお陀仏が関の山かな」
>>6369
「お恥ずかしながら、実は本はあまり詳しくなくて……」
だからこそ言い渋ったのかもしれない。
「でも、読むのは好きですよ。人の輝きや生き様が込められている話は好きですね。日々を美しく書いたものもも好きですし、冒険譚やミステリーなんかも、好きな部類に入ります」
「あぅ」「本当に遠慮ないですね」
手が動かされる度、しっぽが少し嬉しげに動いていたり。
顔には出ていませんが
「猫に名前はありません」
「猫は猫ですから」
「そうかい?じゃ、遠慮なく」
一切の迷いを見せずツカツカと隣まで移動。
ぽむ、と頭に手を乗せてはゆっくりと動かして感触を堪能し始めた。
「そういえば、君の名前を聞いていなかった気がするな」
「そもそも名前があるのか定かでないが。こんなもの人間の尺度の中のものだしね」
「前にからかって、酷いことしちゃいましたから」
「……いいですよ。撫でても」
しっぽがふわりふわりと、揺れて。
「そこでウズウズしてる人も」
いつの間にかお祈りをやめていた。
袋の中身は決まった時間にしか食料に変化しないらしい。
雨の音は止まないが、外の空模様でもみてみようかと立ち上がる。
「窓を見てきます」
そう告げて、歩き去っていった。
>>6314
「書店員ですか、良いですね。
さぞ本にも詳しいでしょう、好みの本や、ジャンルは?
…いや、書店員が本好きっていう極め付けも良く無いですが…」
図書館司書を聞いて無表情でもテンションが少し上がってる気がする。探偵はそういうのが好きなのかも。
「いやその……まあ、あんまりベタベタされるのも嫌なんじゃないかなぁと」
「……臭いでそっぽ向かれるかもしれないし」
起き抜けにシャワーを浴びるべきだったかな、なんて今更思ったり。
「猫も色々と不思議に思うところはありますが」
「考えたところで、実際のことは分かりませんし」
ゆらり、ゆらり。しっぽがそう動いています。
リラックスしているようです