『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「助けてくれ〜!ここポジとネガの幅でっかくってヤバだ〜!!」
賛美歌を望む人、ソファで転がっている人、人を探究しようとしている人など…
「多分、本当に、言われてたように…アレに中身なんか…。」
独り言のように呟いて。
「…明日また襲われてたらアタシ多分、確実に詰むからさ、そんときは讃美歌でも歌って送り出してくれよ…」
物騒!!!!
「オイオイオイ〜?優しさが偽物とか危険な奴が紛れてるとか怖え〜こと言うなよ〜、それはシャレにならね〜タイプのヤバじゃねーか?」
「コンニキは知識大好きマンって感じか〜、なるほど、クイズにこだわりたい理由はそこか〜」
「……今日も開きませんね、変わらず」
ガチャガチャ、と戸を揺らすが。
返ってくるのは無の音だけ。
そのまま少し歩いてロビーのソファにぽすりと座るか。
祈るだけとかでも偉くね?
アタシめんどくさくって祈るとか絶対無理だもん。
つまりシスターちゃん超えらじゃね?マブとして誇らしいぜ。
「ぁあ…やはり明日は我が身………私は祈ることしかできない盲目のグズの屑の信徒……………」
ぶつくさ言いながら両手を強く握り締めている。
「ルールが分からなくて取られても、1枚ならさほどに思いま……そうも言ってられない気はしますね。
とはいえ、僅か1枚を延々と取り続ける方が社会的な誹りを受けないために、教示していくほかないですね。
なによりクイズにするのは他に目的がございます。私めは、皆様の知識や背景を知りたいのです!
推測が正しければ、共通点が見出せないほど様々な世界から来ている可能性がありますので!」
「間違えた場合は戻すか〜……たしかに事故は防げそうだけどこんがらがって返さないがありうるんだよな〜…」
「ま、ケースバイケースか、早押しも、他の子達も〜」
「人に分け与えるようなお人好し、わざわざ盗んでまでやろうとするかなあ……」
「分け与えるほど持ってるんだから、襲えばそれが出てくるって理屈には賛成だけど」
「…あの機械、そもそもこっちの声が聞こえてんのかすら怪しいって話を、さっきしてたんだよな。どうにも…おかしいっていうかさ…。」
果たして。
シリアス寄りのお話をソファで神妙に聞いている…風に見えるかもしれないがしっかり寝ている。人の声をBGMにしても平気なタイプの生き物らしい。
「…………本当に優しい人は実在するわ」
「あたし、見ず知らずの怪我人に、自分の資源を削って医療品を買い与えていた人、見たもの」
>>5761
「きみが至上とするのは文脈の存続。紡いだ歴史によって個が永遠に生きることを望みながら、その命を他の為に擲つことすら厭わない」
「価値のシーソーゲームの先に、死によって無限と変わる価値を得ようとする」
「なんてにんげんらしいんだろう!」
「……生まれたばかりの僕には、まだ『歴史』という重みも、『明日』という不安も、きみほど鮮明にはわからない」
「けれど、きみの放つその歪な光は、はっきりと見えたよ」
「そゆこと。資源の消費周りは注意して見ておいたほうが良いかもね。
善良なシスターや諸々の人には悪いけど、100%の自己犠牲精神は此処では疑念になっちゃうかも。適度に自分の視点、大事にね」
「ま〜、死にたがりなんて言っちゃ悪いな、それには『良かれと思って』がマジで含まれてる場合があるんだ!
……ま、だから俺はそんな人達にはまずは俺は大丈夫だから自分の安全を考えな〜と言うワケでして〜?」
「ま、正直わからんけどな。アタシは多分…こんだけしか持ってないし、襲う分だけマジで損するからやめといた方がいいぞ…。」
ほっときゃ死ぬだろうしさ…と。命が欲しいならまあ…とは思うが…
「ビーチフラッグだと、戸棚か箱の形状であるならば全員が駆け込んで渋滞事故で怪我するかもしれませんしクイズ形式にして
・正解が分かった者から資源を取って答える。
・間違えたら資源を戻す。
この方が渋滞事故を最小限に抑えられるのではないか?という提案にございます!」
「そーだね、恐ろしーいほどのお人好しで自分の命は度外視の死にたがりか〜?あるいは友情ごっこを楽しんでるか、って感じだろ〜ね?」
「ま〜1番いいのはなんかいい事起きてやったー!ヤバ!オモロ〜!ってなる事だけどね」
「でも……分け与えるのは、その人の優しさによるものもあると思うのよ」「自分を顧みない優しさ」「奉仕と自己犠牲の精神」
「そんな性質も考慮に入れるべき、よね?」