『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
>>5347
「それにしても、生まれたばかりの命と長く生きてきた命ですか……」
しばらく考え込む。逡巡し、口を開いて。
「わたくしは、少々判断致しかねますね。命の価値や重みは、その長さでは測れない気がします」
そもそも平等ですけどね。そして公平でもある。どうあってもそれは変わらない。命一つは命一つだ。
「あ!プールのねーちゃん!リタって言ったんだな〜改めてよろよろ〜!」
「俺〜?んまー………大丈夫大丈夫〜自己紹介とかオモロ〜!って出来てるしな〜!」
サムズアップ
「パリピの雨粒ちゃんは顔が広いなあ」
「……」
医者の方をちらりと見た。
そんなメンタルで生きていた人間が、死を望むほどの罪って?
「こんばんはだわ、タチヤマ」
「あたしは無事だけど…………」
「アンタは大丈夫?」
友達と呼んでくれた貴方のこと、少し気に掛かっていた。
「やあやあ諸兄姉、知らない顔ぶれがどんどん増えて僕としては既にパンク気味だ」
「今のうちに名簿の65人を暗記した方がスムーズなのかもね」
「こんばんはー。
……皆さん、今は何をされてるんですか?」
話し合いというわけでもなさそうだな、と言うのは感じたらしい。
「あ、あ〜……やっぱ患者も患者でヤバなのは間違いね〜のか………良かった〜、普段しないって付け加えられるだけでも中々に安心だぜ…」
「おー?ロィナっちじゃーん?よっすよっす〜」
怪我をした人は手当てされていたようで少し安心した。
「自己紹介な時間でしょうか。」
「リタといいます。よろしくお願いします」
一礼と共に。
「これからはもっと慎重になるべきだね」
「おいそれと人に……それも僕のような小娘にうっかり聞かれないように、ね?」
年齢なんて乙女にとって最たる機密情報ですもの。
寝落ちの直前に小耳に挟んだ死にに来たなんて会話も。
「そういう考えもあるか。じゃあ……老人を生かすのには3の資源、赤子を生かすのには1の資源を使うとするね」
「老人を1人切り捨てれば、……」
何やら蓄音機に吹き込んだ……。
「こんばんはだわ、コンテキスト!
自己紹介? 互いを知るのは良いことね?」
頷いている。
知り合いは、友人たちは無事そうかな。
見回しつつ。
「鬼っつーか、言うこと聞かねえやべー患者はそんぐらいしねえとダメってこったよ…。普通はしねえから…。」
手術が必要なものしかこっちには来ないから、そんな元気な患者さんもけして多くはないんだけれども。
「ま、また自己紹介……あ、でも名前と声を一致するためなら、ですもんね………あと…襲われない協定組むために……」
「私、スファレと申します。盲目の信徒なので、ここからはあまり動けないので………あ、襲わないでくださいね………」
「患者が暴れたら患部叩いときゃ大人しくなるからな。アタシ外科医だからさ、内科の奴らはこっち来ねえし。看護師はフツーに陰湿ないじめ多いからマジでやばいよ。まあ、うちだけかもだが…」
物騒である。大変に物騒である。
「怖いのは看護師………おっそろしー話だ……割と患者ってやれる!!!とか暴れだしそ〜な印象だから、それより怖い看護師って…中々に鬼じゃね…?」
「俺は呼びたいように呼んでるからな〜、あだ名ってなんか馴染むじゃん?んで親しみ持てんじゃん?爆アドだぜ〜?」