『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
停電の頃、それは眠っていた
光が戻ると同時に目を覚まして、
良かった、この場所にまだいる
「いい気分だ……ってぇ? しゅーげき?
そんなことしなくたって生き延びれるだろーによ」
暗転の少し前に入ってきたこれは、ぼんやりした様子で選択の結果を咀嚼した。視覚的事象としてはソファー上で衣服に幾らかの血痕を増やし、同様に汚損された掌を照明に翳している、ってものになるんだろう。
それが他者の物かこれ自身の体液かは傍目では分かりづらいかも。もし怪我をしている場合でも軽傷ではあるらしい。
「……ッ」
一瞬、心配のためか身体が動きそうになりましたが
特に外傷のソレが見えなかったため
すぐ元の位置へと戻りました。
猫は……気まぐれですが、心配はします
>>3766
「わわっ、大丈夫ですか!?ケガ……はないかな。ショックで倒れちゃっただけ?」
ひとまず倒れた女性の元へと駆け寄る。
「……平和な時間の終わり、ですか」
気楽に話していたというのに。
まさかこうなってしまうとは
動機も特にないでしょうし、……これからは資源の取り合いになるのでしょうか
猫は小さく、耳をたたみました
「………え、」
聞こえてきた会話に状況を整理する。
「…しゅうげき、され、た………?」
己が感じる痛覚は、己で握り締めていた手の力だけ。
「そんな…………嘘………………いや…………あぁ…………!!」
バタン!
ソファから無傷の身体が転がり落ちた。
「クソォ…資源めっちゃ取られた臭い…みろこれ…」
遥かに痩せた袋を見せて。
「どうしたもんかな…なんか分けてもらいに…」
食堂で資源を見ましたからね。行ってみようかしら。
「って、本当に襲撃されたんだ……。
ええっと、お名前は……」
ちらりとロビーのモニターを確認。
顔と一覧を見比べて、勝手に名前をメモに書く。
「へえッ!?」
なんかしばかれてる人が居てびっくらぽんしている。
「だだ、大丈夫っすか……?」
やはり殺人事件が……いや死んでないけど……!
「良かった」「生きてましたか」
安堵の息を漏らすのも束の間
念の為、辺りを見渡しておきましょう。
猫は多分……運が良かっただけ、ですから
「いや、死んでないから……」
モニターの参加者一覧を見てそう呟く。
「それで、資源……まあ、コインが減って、食料はある程度貰えたね」
少し軽くなった袋の中を覗く。ざっくり15%くらい減っただろうか。
「生きてるわ!!はぁ、な、なんか、一瞬停電した、だけなのにッ…めっちゃ…どつかれた…きが…ゲホゲホ…」
何者かに襲撃されたようです。
「こりゃ〜…平和な時間は終わり…ってやつ…だな…」
「結構…真っ暗………………じゃない…?多分…」
ここには窓があるような雰囲気でもないし、かと言って窓があってもおそらく、外はもう真っ暗だ。
「…そうなのか……???そうか、そういうものか………」
反芻するように納得する。
「……あぁ、そういえば更新だなんてことも言っていたっけ……」
念の為、今いる人たちの位置を覚えておきましょうか。
動いたら分かりやすいですし
かくいう猫は、ソファの上から全く動いていませんが。