『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「いや…どうなんだろうね、更新?の時に停電するって言ってたからまあ、ある意味間違ってもないのかも。」
とりあえず、転ばないようにとそのままソファに座り続けています…。
おはようという代わりに、小さく「にゃー」と鳴きました。
「これだけの人が居れば、大丈夫じゃないですかね。
一人か一匹なら、わかりませんが」
緊張が走る空気感、肌に伝わって理解する。
「……停電、ですか。」
「えぇ、……何もないことを願いたいです。」
「暗闇を機に何か行動をする人は…疑いたくはありませんがいても、おかしくないです。」
「どうか、どうかないことを………」
「猫は暗いところでも、ある程度なら見えますが」
「なんの光もない暗闇だと、ダメです」
猫の特性上、小さな光を大きくして暗いところを見ていますから。
真っ暗では何も見えないのです。
「…………。」
ずっとしていた祈る手を止めて、
足を床に打ち鳴らす。
次に座っているソファを手が触れる範囲内で触る。
そして、耳を澄ます。
「それもそっか…じゃあ…何時ぐらいだろ…もうすぐ…?」
電気を付けられるものは特になく、ライターの光は…小さすぎて全く頼りになりませんし。
「なぜ猫はこんなに見られているんでしょうか」
小さくため息を零したかもしれません。
「停電ってどれ程の長さなんでしょう」
ふと、疑問に思ったので。
しばらく楽しんでいましたが、しばらくしたら白衣のポケットにしまったことでしょう。
「そういえば…停電するの、いつなんだろ…?まだ停電してないけど…」
「おや、おめでとうございます」
一応声はかけておきました。めでたいことですから。
「7日……でしたか。
そう事件なんて起こりますかね」
第一に動機がないわけですから。まだ
精神錯乱だとか言われたら、そうなのですが。
猫も狼も縄張りもつ生き物だから。
喧嘩していない今が丁度いい距離なのだろう。
「ホントに聞くべきなのは」
「これからの事件のこと、だったりしてね」
シャーッ…ハシッ!
「あ…できた…!」
ようやくキャッチできた!達成感が半端ない。
まだまだぎこちないですが、そっからしばらくは黙ってヨーヨーを一通り楽しんでいました…。
先程の獣さんとは別の視線を感じたりして
それでも敵意では無さそうなので……まぁ、無視しますが。
「猫はあまり遊ばない性格ですから」
少なくとも貴方のことを敵とは認識しなかったようで。
友好とはまたちょっと、違うのかもしれませんが。
「……そろそろここに来て丸一日くらい……かな?」
そういいつつ、ロビーのモニターを眺める。
全員無事だ、今のところは。
「そういえばよく見ると、探偵さんもここには居るんだね。
あとでこれまでの事件とか聞いてみようかな」