『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
『じ、じゃあ、僕ら……』
『僕らもうこの場所で餓死するかしかないんですか?!』
『再計算終了』
『外も、上も消えた』
『残ってるのは、この一階だけだ』
『それに、この空間は一年くらいの周期で――――――』
『……いや、関係ないな。これも、もう。』
なーなー見て見てー。
ウケんだけど。
レジたんとヒシミー、うっかりさん過ぎて、中途半端にお腹切っただけなんだわ。
(みてみてーと、周囲に彼らだったものをほじくり出して、見せつける)
『言ったろ、資源もなにも無から湧いて出てるわけじゃないって』
『この空間はすべてを空間内で完結している』
『だから……いや、細かいことはもういい』
『要するに、足りないんだ』
『せ、せめて、せめて生き残り続ければ』
『『資源』がないだろ』
『どうして!どうして『資源』が供給されないんですか!?』
(少し遠い位置から録音した音声のような音質。)
『……資源もない、システムもエラー』
『通信機もつながらない』
『どうして……』
『どうしても何も、俺達にはどうしようもない』
『生存者も俺達二人だけだ』
「ん〜♪」
停電中に動いていたのか、いつの間にか2人の側に。
上機嫌な態度を見るに、目の前の惨状はフィルターが濾してしまっているようだ。
…………不幸のどん底に叩き落とされた彼の姿さえも。
無傷、ただ渇きと空腹にふらつく身体。
血のブーケは花が一つ掛けていて、不格好だ。
もうひとつの花も咲かずに。
通信機がうるさいから、モニタを先に見ていた。
ったくー。
しょうがのない二人め。
つかどっちも刺せないとかどんだけアタシの装甲強いんだコレ。
(三人寄り添って)
(二つの冷たくなり始めた体を抱いて、真っ赤になって)
(モニターの前で、笑う)
まーいーや!待ってろすぐ行くんだからなー!
あはは!
『再計算中です』
ザザッ ザザザザザザザザザ
ザザ、ザ……ザザ、ザ
『次の[快晴]は再計算中……』
ザザ、ザ……ザザ、ザ
『こちらは自動放送です』
ざざっ。
ザザザザザザザザザ
ザザ、ザ……ザザ、ザ