『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
少し足早に歩いてきて、モニターが視認できるギリギリで足を止める。
食堂に行く勇気はなかったが、ここはここで居心地が悪そう。
「きっと、綺麗なんでしょうね。私達の紫陽花。私達の、赤い花束」
「ああ、天に坐す宙神様。どうか、何処へ辿り着くのだとしても、私達の魂を、未来永劫分かつこと無く、ずっと一緒にいさせてください……」
祈る。自分の世界の神に。柄もなく
>>16276
外したり、目を逸らしたりしちゃヤだよ?
れーじたん?
(そっとナイフ首元に、力を少しでも入れたら切れそうなくらいに当てた)
「……あぁ、そうだな……」
晴れた空を見てみたかった。
自分が見ていたのはいつだって荒波の地獄だった。
もう平和を思い出せない。
雨が止まない。
……ただの寝言であった。
>>16260
「ふふ、確かになんだか照れますねぇ」
「じゃあ、ちゃんと狙いますから」
暗くなる前に、狙い目を合わせてナイフを向ける。その、柔らかいであろうお腹に。
「ん〜、じゃ、俺はその間に?って感じか
絵面だけだと割り込む感じでアレか〜?とは思うけどな」
「お、誰にしようかなって楽しいよな、分かるぜ…」
>>16236
「…………ふふ、ひどいかお」
正気だったかはわからない。
ただ、なんとなく思った事を口にしただけかもしれない。
ひとつだけ言えることがあるとすれば、きっと。
この瞬間だけは、なんの不安もしがらみも無く笑っていたのだろう。
━━そして、もうすぐ停電が来る。
「……ふふ、優しいねえ。ハルは」
「何もしなくたって壊れるんだ、ひとは」
「それって、最初から壊れてるからだと思うんだよね」
「なら、君は何も悪いことをしていないんじゃないかな?」
……都合も何もあったものではない。ただの甘言。
その声は聞こえていただろうか、それとも。
そろそろ電気が消える。
「あぁ、えと、もうすぐ一瞬暗くなるから、さ、…こっち、おいで…?」
少女か、貴女か。なんとなく、そう言って、2人で座っているソファへ誘う。
自分でも驚いたな。こんなにも一瞬で落ち着ける物なのか。
「僕も案外そういう事言うよ」
事情は、知ってる人だけが伝わればいい。そこの女医とか。
「で、その意気揚々とナイフでやりますって人は何。追い詰められてもう隠す気無いですって感じ?」
停電が終わって
どれだけの人が傷つき、死ぬでしょうか
……どれだけの人が、居なくなるでしょうか
猫は、また不安が小さな身体に現れています
ここまで楽しいとさ、決まってても誰にしようかなーってしたくなるよな。
(場にいるそれぞれをナイフで指差す)
(刺した人も、居るでしょうに)
「もう少し、あと少し」
「…あー」
「最期に言い残すとすれば、」
「ロビーによくいた皆様と晴れた空の下を歩いてみたかった。」
「…ふふは、ごきげんよう。果てた身体でお逢いしましょう♪」