『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「おじさんも元気いっぱいだねぇ!」
「みーちゃんはみーちゃんってゆうんだよ!」
溌剌と、元気よく答える。
「みんな元気ないないなのに、おじさんは元気だねっ!」
「すなおにそんけーするよっ」
それはいつしか貴方の部屋の中で聞いたはずのセリフ。
彼女はまだ戦っているのかもしれない。
この理不尽な現実と。
>>15416
「宗教が苦手なのはお察しします。私めもこれは流石に政教分離すべきではないか……?何度時事を見て思ったか!
まあ…知らない人の誕生日ではありますが、なんか、とても偉業を残したらしいがゆえに誰も彼もに誕生日を口実に皆騒いでるらしいです。
ニュアンス的にはあれです。上司の誕生日祝いに飲み会が発生する感じです。経費は落ちる感じの」
「フォッ」
壁の花、起床。
「……」
目覚め一番に飛び込んできたのは、ネコチャンと戯れる少女。
場所が場所であれば、絵になった一枚だろうに。
こうなる、運命だったのだろうか。
もっと、あの時、やりようがあった筈だったのに。
筈、だったんだ。
…私は。あの時、どう声をかけるべきだったのか。
それがわかる人は、今はいないのだ。
ふむ、彼女はそうなってしまったか。
「おや綿積様、お元気でございますか!見た感じ楽しそうでよいですね!
猫様にみーちゃんという名前があったとは、存じ上げませんでした!」
変わろうが変わらまいが、同じように接するのが手向けだ。
「最初の頃は……、優しく撫でてもらえて
……とっても、楽しかった……ですね」
「もう……、貴方に優しく撫でて貰えないのでしょうか」
外部からとやかく言っても、無駄なのでしょうか。
結局は本人の持ちよう
壊れた末の形。歪な防衛本能。
>>15405 コンテキスト
「シューキョーかあ〜ッ」
丁寧な説明に心底嫌そう…な顔をしやがったなこいつ。どうにも信仰とは相容れないらしい。
「知らん人の誕生日ほど祝い甲斐のねえもんもないってえ…」
「ん〜〜」
壊れてしまった本人はまあいいとして。他の人々が何やら…予期せぬ崩壊に戸惑う、というよりかは心当たりあるような挙動であるなあ。こっちの方が眺めてて面白いか。
猫の素ぶりなどつゆ知らず、膝の上に乗せては可愛がる。
ソファの上で毛だらけになりながら、ただただ無邪気に弄ぶ。
『フフ、猫可愛がりとはまさにこの事だね』
なんていつかのセリフが、頭を過るかもしれない。
「元気という意味では、タチヤマ様もフロアを上げてくれますが、まあ置いておくとして」
>>15387
「ああクリスマスですか?収穫祭というより、生誕祭という方便がクリスマスにはまかり通っていらっしゃいますね!」
宗教の祝い事でございますが、信者は生誕を祝い、そうでない方々の家族もサンタクロースという聖人に贈り物をもらう!
私めは(傷つける事例が少ない)良いうs……いえ、文化だと思います!」
「あ、」「おはようございま、」「す?」
省エネモードの少年、ぼんやりと起床して。
……いつも見る顔のどこかおかしい姿を視認している。
様子のおかしい子供には一瞥をくれただけでふいと視線を逸らした。無害な壊れ方をされたところでつまらない。どうせならもっと派手に他者を害する方向で…というのは求めすぎか。
「そんな話でないことは知っていますよ」
「だが、ずっとケージに閉じ込められていた動物は無力感を覚え、出口が空いていたとしても外に出なくなる。
私めの見聞きせぬ事情があったことは察します。空元気を出せとは言いません。
ですが、誰も元気を見せなくなればオシマイでございますよ」
「ちょいちょい聞くけどくりすますって何だ…?収穫祭みたいなもんなん?」
この空気で雑談に食いつくのはこのカスぐらいなんじゃなかろうか。平然のトーンでカラフルな客人に首を向けた。
「みーちゃんだぁ!!」
だーっと子どもみたいに両手を広げて走りきって、猫へと無遠慮に抱きつく。
あまりにも子どもじみた幼い一連の所作は、昨日までの彼女を知る者からすれば信じがたい光景だろう。
>>15378 夜草
「オ〜熱烈なことで… まあ中身がどれくらい黒くなってるかは気になっけど行かねえよお、お財布が寂しいもんでな」
尾でモニタを示しとこう。己の資源がもう尽きているのは誰しも見えるだろ。消耗が激しい襲撃をする気はない…という主張らしい。
昔の自分みてェだな
テメエひとりでやってるから、俺より強いけど
「好きにさえずってろ……俺ァ眠い」
食を断った影響だろうな。
このままずっと寝ていようか
「……30時間経って、皆が元の世界に戻れるのなら」
「大丈夫だと……、信じたいです…が」
『迎えに来る』とやらが何を指すのか
どこへ行くのか
それさえもわかりませんから。