『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
>>14596
「大丈夫よ……大丈夫……」
もし今のロビーに不安を感じるなら、その場にいても構わない。
あるいは、何処へ運び直そうとも何もできないだろう。
「………………」
ちゃあんと見えていたらしい。流石、目がいい。
さて、私が行ったら逆効果か、それとも行った方がいいか。
もう少し後で追いかけようか。
弱い人間は、はじめから負けている。
使い潰されて朽ち果てていく。
全く持ってそのとおりだ。
あの男はどうしているのだろう。
消えた獲物。皆が嫌う賊。
>>14580
「うむ。」
頷いて、ソファへ降ろしたかもしれない。
「おれはまた宴会場へと戻る予定だが……まだいたほうがよいか?」
>>14581
「…………床を。」
地面を叩く。当然、何も変わりやしない。
落ちるわけでもない。
「…………冗談を。…………イヤ、あり得るのか。
こんな状況で。」
「目の前で、いなくなったわ。優しい手で私を撫でている最中。
まだ温かいの、覚えてるのに……。
一緒にいるはずだったのに」
口をついて飛び出す言葉。痛む傷口を抑えて。
「…………出れた?どこへ?
だれも奴の行方がわかっていないとでも?…………。」
「…………あんだけうるさく泣く奴だ。目立たないなんてこともないだろう。
ハァ。どれだけ杜撰なんだ…………。」
>>14555
「無理だよ。善行積んだところで影で刺すズル賢い奴らがいるんだよ。もしかして、奇麗事だらけの世界出身?」
「弱い人間はね、最初から負けているんだ。」
「環境も立場も上から押し潰されるように圧されていて、使い潰されて棄てられる。たとえ努力したってさ、差別されちゃったら終わり、誰も見ないまま朽ち果てちゃうだけなんだよ。」
「だったらもう死んだ方がいいなーって思うからさ、説得諦めて?」
>>14565
「観測不能……範囲外……」
この目で確かめれば、猶更現実味を帯びて。
「……ありがとう。ここでいいわ」
遅れてお礼を告げる。視線はモニターに釘付けのまま。
「………わからん、あれから確認してないからな。」
天使のところに観測不能の文字がある。それだけを確認した後は、見ていない。
>>14528
「そうだったな〜、それに、いい信念だな〜」
「ん、そのままその心を持って夢半ばにでも倒れちまいな〜?」
小さな少女を抱きかかえた、赤いマントに包まれた男性がやってきた。
「……ここで良いか?」
座れるソファーがあれば、そこに少女を降ろそうとするだろう。
「まぁ、1回目の時点で病死したんですけど。
まだその時は余命までは余裕あったんで多分その時は突然的な発作だとは思うんですよね。」