『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
>>13997
「気にしないで。こんな状況だしさ。………それに、アタシの怪我、さほど酷くないから。」
怪我は、腹をひとつき。それだけだった。
現状、あまりに混沌を極めすぎている。
地獄絵図を優に越えた、何か。
そんな中の人間が周りに気を配れるか。
………気がついた人間がしなければ。
「ワタシたちは、騙された!人の悪意を、見誤っていた!
ワタシたちが知っていたタチヤマ様は、あくまで建前の顔でしかなかった!
つまり、今本性を出したタチヤマ様のことは、一切知らない!
無論他の方の悪意も露呈してしまいました!信用が崩れたのでしょう、裏切られたのでしょう、本当を知らなくて怖いでしょう!」
「へぇ〜?何話すワケ?いつもの戯言?それとも寝言?」
「あっ助手さんよお、止めたってだーれも止まらねぇよきっとどうせさ!
俺がうるさい限り色んなやつはキレ散らかすだろうしさ!」
「こういう狂人達は、狙うだけ損だろうな。」
「この喧騒が終わり次第、自身が死ぬ事くらい理解している。故に、警戒を解かぬか……または……最後まで狂気に殉ずるかだ。タガと共に、脳が壊れている。」
「それで死した所で、本人らにとっては
“ただただ楽しき人生、ただただ楽しき享楽だ”
と言わしめる物になる。」
>>13987
「なるほど、つまらぬ質問でしたか!いわばボルテージが上がっていると!」
そう言いながら、今いるこの場の人間の全てに喧伝するように、願う。
「すみません!タチヤマ様を殴りながらでもいいのでお聴きください!」
仲良くやろうよ〜。マブだもんに。
刺すとかって愛情表現じゃんね。だって、こんなに残るんだもん。だってこんなに楽しいんだもんね?
「お前、目立てばまた死ぬ事になるぞ。それでもいいのか?」
忠告、後に気がついたように続けて呟く。
「……いや、違うか。それを承知の上か。」
>>13980
「お、つまんねーやつ、見ての通り分かるだろ?回せるだけ回してる。
ディスクジョッキーの皿みてーだろ?俺の口」
「殴ってる時のその顔が見たかったって言ったらどう思うよ!探偵サマよぉ!正義感振りかざして絶望してる!その顔!あ〜、サイコ〜!」
殴られても笑う
「そだね〜がぇあ……ァウトだぜ常識的に考えてさ〜?
けど、そういうのが伝播すれば〜?世はオワオワリ!あー残念!あーかわいそ!」
殴られながらも話そうか
「気取りでいいよ俺は、ムカつかれたってそりゃそうだろ〜?
けど俺は笑う!声大きく笑う!お前達はこう言うの奴に無抵抗にもやられたってな!」
いやめちゃくちゃ探偵さんに怒られてんのそれかよ。
っぱ唆したりしたん?刺すだけならまだしもさ。
(常識人みたいな顔をして、どうにもズレた事を言っている)
「私めもローゼン様を一時の過ちで襲ってしまいましたが、それも今のこの状況も私めは混乱しています……
……していましたが、たった今心の整理をいたしました
状況を呑めました、はい……」
黙って首元の服を掴んで、ニ撃目。
「アンタみたいなふざけた快楽主義気取りがイッチバンムカつく。
何も悪いなんて思ってないんだ。
刃物っていう便利な道具でザクザク刺して、楽しんでるだけで。
そうやって人の絶望をゲラゲラ嘲笑う奴が嫌いだ」
殴る手が、痛い。
でもどうしてもゆるせない。
まーねぇ。マブみ高いーってなったら気付いたらやってたっぽいんだが。
つか、雨がうるせぇ囁きの一つだったんだが、ヒシミーもとかもしかしてこの業界のジョーシキなん?これ。
なーんか、少なくともアタシんところではアウトみ強かった気がするんだけど。
「こちとら生き返りたてホヤホヤなんだよ、状況から見るにさ?
そんな奴がヒャッハー!!って早速立ち上がって襲いかかれると思うか?しかも理由無きパンチ付き!
口だけはまあ回っけどよ?疲れちゃって〜?全然動けね〜?的な?」
「おーおーおー?うっわそういうことかよ!
お前やってたの?うわ、おもしれー!」
「これじゃ俺の傷も誰が誰のやつか分かんねーな?ま、腹の傷と…あと、もう1つ、白いヤツがさっきやったんだろうな、って傷くらいだけど〜、あーあ、言っちゃった〜!」
「…………」
答える気はあらず。狂気の渦を遠巻きに見ているだけ。
脚の動かぬ彼ももう運ばれているんだ。自分は、ただ座って。