『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「ま〜、飲むなら全て駄目そ〜な時に酒を探して諦めて飲みながら踊っちまえってね〜
それに判断力の鈍った酔っ払いが居なくとも、判断力は寝てないだけでも鈍っからな〜、ワハハ!」
軽い調子で笑いつつ
「朝に……そうですか……(そいつらが襲撃に走るかどうかがまだ読めないな。)
プライバシーには反しますが……よろしければ不服そうにしていた方がどなた達か教えてくださいませんか?
私めは人を知るべきです。人、という定義には主義主張も含まれます。なので、その方々の主張を聞いてみたいのです」
「おや、コンテキストさんだ。やあやあこんにちは」
朗らかに挨拶。
今までいたソファから離れて少し近くに。
「ちょっとばかり聞きたい事があったんだ、急ぎじゃないから今すぐでなくても良いんだが……大丈夫かな?」
「……ああ…揉む話は…アタシの身体があんまりにもガタガタになっててね…肩とか背中を揉んでほぐしてくれただけだよ…」
恥ずかしそう。自分のせいです。
「人の考えることはよく分かりませんが
猫は意外と何でも食べますから」
虫も平気で食べちゃいます。
なんなら人間さんのために持って帰ってくることもあります
「んじゃあまあ、食うのは本能的なもんってわけね…。」
猫の魚好きと言うのは昔のイメージの名残、みたいな感じなんだな〜と納得。
「はは、自由のない閉鎖空間に見知らぬ人同士が詰められ、判断力が鈍った酔っぱらいが大量に発生したとなれば……」
「……笑い話にすらなりませんね……」
笑い話どころか刃傷沙汰のほうがマシなことも起きそうだ。
「ああ。そう言うことだね。水分と言うものは、摂るだけで循環するからね…。なるべく綺麗な水を摂取し続けた方がいい。特に女性は大切な臓器にまず行くからね。」
まあ、言わなくても大体わかるだろう…。と言う。
「揉む話はさっきまでしてなかっただろ〜…」
「薬っていうか、猫にとってのちゅーすはヤバい中毒性だとか、マタタビはもっとヤバいみたいな話だよ…。」
「あぁ…そこはまあ君の予想通りだね。朝から皆あまり機嫌が良く無かったよ。」
比較的平和…な話のはずです。後半を除けば。
「あ~……足が早いすもんね、魚つうかナマモノは」
「腐らせるくらいなら生類に還元しよう、みたいな気持ちだったんすかねえ昔の人も」
「流石はお医者さんだな、説明が端的」
「ちなみに水分を摂るのは、血行が良くなって流される老廃物を水分で押し流すためだとか」
「ま、僕のは又聞きの聞きかじりだけどね」
「ああ綾川様。なるほど……誰かが配ったと……
おそらく、箱を用いればそのように匿名で配ることができますね。
しかし、0を僅か40にしても無意味だとかそのような反感をお持ちになられる方が発生するのででは?」
「薬というか、マタタビがなんか猫ちゃんにとって薬か?ってくらいやべ〜事になるらし〜的な?」
「そうだな〜なくて良かったのかもな〜……探してねぇからホントはありました、だった場合はヤバかもしれねぇけど…」
「猫は特段魚好きではありませんが
昔はよく魚の残り物をくれる人間が多かったので」
「その名残で今でも魚を食べたいと思うことがあります」
水が嫌いな猫は滅多に魚を食べる機会はありませんから
そういうとこでも魚好きな印象があるのかもです。
「やべえ、負けそうだな猫っち………マタタビの効果効いてると勝てなくね……?」
嗜好品に勝てない人間がいるのも相まって、そんな事を思ったり
「なんか…猫ちゃんの好物?とかの話とか…してたかな…」
「そういえば猫って本当に魚好きなの…?」
ずっと気になったことを聞いてみた。獣医は人によっては迷信と言ったり、好きと言ったりするから、本人に聞くのが1番だと思ったらしい。
「わたくしたちにも、お酒が無くてよかったですね」
そうであったら今頃、もっと悲惨なことになっていたのかもしれない。
「すまない…大分楽になったよ、ありがとう…。」
すっきりした〜…と多少元気そうになったのかも。
心は結構元気になってる。
「揉み返しは…まあ、外部からの刺激からくる筋肉痛…みたいなものだね…。こりかえしとも言うよ。揉みほぐすのにも筋組織が傷つく必要があるからね…そんな感じ…」