『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「マタタビは…ヤクと酒混ぜた感じだとは…聞いたことある…」
猫も大変だなとは。
マタタビ科のものなら発動するらしく、お家にキウイの木なんかを植えたら猫ちゃん大人気スポットになるなんてことも…。あるとか…。
「嗜好品……探したらあるかもしれないな、ちゅーす」
「…………あげてみたい」
「……いやいや、さすがに自重すべきか?しかしなぁ……」
雑念が湧いて来たので手元に集中。とすとす身体全体を叩いていく。
「……ふぅ、こんなもんかな。多少はマシになったと思うが……揉み返しが怖いから、一応水分は多めに取るといいよ」
「…………ま、それも限られているんだがね」
「マタタビはちゅーすよりもやばいですよ」
「あれってなんか頭ふわふわして…気持ちよくって……物事が曖昧になるんですよね…………」
猫はマタタビの匂いを嗅ぐと
興奮状態や陶酔状態へとなってしまうのです。
そうして、医者。真面目な顔して何か考えている風だが…
「…………」
なんか…図らずとも情報屋みたいになってないか?私…物語の世界なら真っ先に殺される役だ…
なんて余計なことを考えていた。不真面目。しかもそんなに情報持ってねえし。
「ちゅ〜すってそんなにヤベーんだ……マタタビはメチャヤベーとはよく聞くケド……」
「あったら今頃ちゅ〜すで資源を爆発させる猫達の姿が………」
こら
こっちもこっちでモニターを見て、なんか色々起きてんな〜の顔を
「ここの嗜好品や食料に
恐らく無いのが助かりますね………………」
「………………ないですよね」
警戒しています。
それから、資源を分け与えた人とやらの話を少し聞いていたり。
「あばばばば…」
痛くはなさそう。むしろいい感じ。めっちゃカチカチになってそうだな…。
「そいつは…大変だね…。」
いい感じに押されて、話半分。
「ちゅーす……いいよな、あれ。一度はあげてみたいものだが……」
「やはり猫側からしたら劇薬なのか……」
「企業は一体何を混ぜて作ってるんだろうね、アレ」
「本当のことは言うさ~ただ全部を伝えきれるとは限らないってだけでね……」
「ちゃんと要望があれば家猫にしてあげるさあ。その後のことはともかくも」
>>12764
「…………その通り。」
頷いた。
魔除けの文字。それが欲しいと。
「……プールに流すよりは有意義だと思うがな。」
余計なことまで言った。
「マジすか笑」
「そんなヤバすか笑」
「……あ、だから一日だか何日だかに一本までっていう制限あるんすかねあれ?」
ひょえ~なんて思っている。
「ああそれ……なんか昨晩にでも動きがあったらしいよ。アタシは起きたら全て終わってたらしいから全く知らないが。」
誰がやったかも知らない。女性らしい情報だけ。一体なんなんだろうね、なんて。
「うーむ、医者の不養生……自己メンテくらいはしっかりしたまえよ」
「僕の両親も最近身体にガタが来てるし、白髪だって増えた。若い頃のようには行かないって最近はそんな事ばっかり言うんだから……」
「この間も腰が痛いって言って数十分揉まされたし……課題の途中だって言うのに……」
途中から愚痴になりつつあるが、これはこれで猫なでとは別のストレス発散になってそう。
ぐしぐしと強めに肩から腰を押していく。
「ちゅ〜すってそんなやばいのか…非合法のヤクでトぶぐらいの感覚なのか…?」
それって超絶やばいよな…なんて言ってます。
手元にあれば良かったけど…ないです。そもそもこの医者は動物すら飼っていないですから…。
「あれ……」
たまたまやってきて、第一に見るのはモニター。
「前まで資源0の方がモニターのどこにもいらっしゃらないですね」
「ちゅーすはヤバいですよ」
「人間で言う危ない薬くらいはヤバいですよ」
「あれは間違いなく猫キラーです。
差し出されたら逆らえません」
「オモロ、そんなに苦手なのか…」
めちゃくちゃ威嚇されてる……ヤバ!面白がる気配は更に加速したかもしれない、なんてやつだ。
「お〜、なんともまあ潔い姿勢でウケる〜
手首くるっくるじゃんね
んまあ、猫ちゃんも猫ちゃんで環境によっては大変、環境によってはサイコ〜があるんだな〜」
「アタシは…やっぱ今のままでいいかな…猫も悪くないが…人として生活する方が向いてる…。」
野生とかに放り出されたら多分生きていけないだろうなアタシ…とか思ったのかも。
「あ~~~金持ちの家で優雅にちゅ~すをエサに貰えるペルシャ猫あたりになりてえっす~~~」
前言撤回してらあ。台無しだよ。
「家猫はいっすよねー。いやいいのかは分かりませんが笑」
あの白猫ちゃんは家だったのか野良だったのか、どっちなんだろうなと思いけり。
いろんなものを見て来たっぽいし野良だったのかなあ。
「真実を伝えないでいればお前も表示法なんかに引っかかるぞ…」
のびのびごろごろ。
「ァア〜いや…最近整体に行く時間すら無かったからな…そのままずっとだったらまあ…それなりにはなってるかもな…」
仕事が忙しいと不調に気がつく間もないとはよく言うが。こういうことなんだろう。
「営業妨害なんて言われましても。
あくまで野良の子の話ですから」
「家猫なら自由は減りますけど、少なくとも生きることはできますよ」
この猫はどっちつかず。
毛並みは綺麗な方であるが……と言ったところ。
「自然は時に厳しく
人はさらに厳しいです」