『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
スファレちゃんはずっと自信ないなぁ。
アタシちゃんのマブの一人ぞ。可愛いぞ。やれるってのを知ってるのはアタシだけか?あ?
「一応面目の為に言っとくけど人身売買?って言われてそーなことが起きた時、それ以外のやつ…って言うか俺とトーノっちなんだけどさ…めちゃくちゃ抵抗感あって、アレは…アレは良いのか…!?みたいなざわめきだったからなー?」
「皆売られる前提で考えるのは流石にヤバすぎねぇか?」
「自分自身を資源に」「なるほど、人身売買ってそういう……」
「なら良かったです。いや良くないか。結局ギャンブルはしてるんですからね」
明日は見えたなら良かったですけどと。
「そんなよく分からない人の業の濁みたいなギャンブルに猫を使わないでくださいっ!」
猫は必死の抵抗をします。
言い過ぎかもしれません。
「生きる。」
「…」
「…生きたいのは山々だよ。だけど、ぼくは、」
「…なんでだろうな、今じゃここに留まる同志たちと一緒に………」
「………ダメだ、それは、……神はきっと許してくれない。」
「今度こそぼくは、………誰からも見てくれなくなる。」
「食べちゃいたいくらい可愛いなんて言い回しはよく聞くが……」
「実際に口の中に半分入れかけてるような猫好きもいるし、そういうものなのか……?」
多分違うと思われるが。
「この場において人間ひとりを買うレートがバカ高そ…」
手持ちがちょっと寂しいもので…
「バラ売り始まったら教えてくれよお」
始まらないし、教える必要もない。
「そーそー食堂帰りだぜ〜!
何とか勝ったから明日は見えるかも、的な〜?」
「棚バトルはな…棚に資源を入れて、他の人が同じ量入れる、んで、自分がここだと思ったタイミングで引き取る……ギャンブルみてーなもんだ…
決まっていないルールの隙間を突いて自分自身を資源にしかけたやつは本当に肝が冷えたぜ…」
「そう!」「ちっちゃい子なら出し入れできちゃうかも~」
したところでどう、というわけでもないけど……。
「人を取り合うだなんて……悪魔的……♡」
「だから猫は美味しくないですってばー!」
「棚バトル?もしないでください!
……棚バトルってなんですか」
猫は好奇心旺盛ですから
まずそこに目が止まりました。
「そう都合良く猫と猫の捕食者が居るわけないじゃん」
「……でも子猫ちゃんなら棚に入るし、
食べられるならちょうどストックに向いてるかな……」
じ~……っ……。
ぶっちゃけて良いかい。アタシ別に話し合いなんて建設的な事したいんじゃないぜ。
単純に『アタシが』みんなと騒ぎてーから、表だけでも仲良くなればいいね、みたいなアレじゃんね。
まー。マジでアタシ都合なのは自覚してるんで、きにせんでもええけどな。
「人身……ッ!?」
「前に、中国の方は猫を食べると教わりましたが
……まさか……………………っ?」
猫は多分、堂に近づくことはないでしょう。多分