『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「はぁ…………はぁ……」
近くにあったソファに無理矢理身体を押し込める。
動悸が止まらない。あつい。
「ちょっと……しばらく、横になる、よ……」
顔をうずめる。
耳だけは外の音を拾えるように、わずかに出したまま。
「…まあ、あんまりに怖いのであれば…食堂の共有棚に置いていっても良いかもね。」
自分はどうしようかな〜なんて考えつつ。正直どっちにしろである。
「…………」
どっちだろう。分かんないな。
「……とりあえず、しんどいならソファの方に」
「歩くのがキツいなら立ってるのも相当でしょう」
自分の分の資源を見て。
成る程、余裕だ。予定時間の生存まで。
何もなければ。
クソったれである。
「なァ」
「俺さあ、襲われるの怖いし。
資源、タダで分けてもいーけど」
一呼吸。
「条件はァ、これを借りだと思わねえこと」
「完全な偽善だからよ〜〜」
「ま、戯言って聞き流してくれてもいいぜ」
「ええ、後者であれば良いですね。…お気をつけて。プールタイルは滑りやすいですからね。」
カラフルな貴方に声をかけつつ、自分は元のソファへと戻っていった。
>>11300
「………多少しかないが。持ってっとけ。こんぐらいならアタシも問題ないから。」
むりくりだが、押し付けて戻っていった。
他にも渡すことを考えてしまって、これぐらいしか送ることができなかった自分が少し歯痒かった。
「夜草様がいそうですしプールに行って参ります。……そうだ、ふとこういう作り話を思い出しました。
交通事故にバラバラになって死んだ妻を夫が神に願って蘇生した時に、妻が元々持っていた持病も完治した、みたいな内容です!
蘇生薬と言いますが、何をもって蘇生された状態の肉体を定義するのでしょう?
それは死ぬ直前の巻き戻しかもしれませんし、肉体にとって不都合なモノを消すという作用かもしれませんね」
「あわよくば後者であるといいのですが……では」
綾川 遥希はローゼン・ハイデンに食料品をおくった
>>11300
「………2回もか…」
流石に2回も、おそらく同時であろうあの停電の時に襲われたと言うのは、流石の医者でも同情せざるを得なかった。
どうしよう、けど、後3日。自分がこの資源量であれば…襲われるか、はたまた余らせるかの2択でしかない。…ならば。
>>11274
「……いえ、ただここに来てから、この部屋にしかいなかった者同士…と勝手に思っているだけですので。」
「あと3日、あと3日だそうです。」
>>11280
「……ああ、お医者様」
「……はは、2回も襲われてしまいまして。
探偵さんに傷の手当は少しばかりしてもらったのですがね」
「……明日の分以降の資源がほぼすっからかんでございまして。見てください、この袋を」
ローゼン、という名前のをモニターで確認してもよろしいですよ、と添えながら。
「猫も、……資源ならありますから」
「最初の頃に、棚から持っていったのも含めて」
少しくらいは力になれるでしょうか。
もっとも、猫は気まぐれなのですが。
「…これは…もう少し早く言うべきだったね、すまない…」
この医者は、どうしても抜けているところがあるようだった。本当に。
「志があるのはいいことだ。病は気からとも言うし。」
ただ、薬の効能がわからない。明日になって再び倒れないか。それだけが気がかりなのだった。
「ぅぁ……」
がくっと膝から崩れ落ちる。
まだ蓄えがあるというのに、この程度の消耗で膝が折れる。
僕は弱い。どうしようもなく。
「んでどう、ソセイヤクってのは心臓とかもいい感じに治してくれんの? 体調的なやつはどうなん?」
まあ歩けてはいるから瀕死ではないんだろうけども。持病がそのままならまたぽっくり逝くんじゃ?と思っているらしいな。
「……ま、アタシからも多少なら分けれるから。もうちょい必要がありゃ言ってくれよ…。」
視界の端に、たまたま困り顔の貴方が写る。
>>11248
「…何しけた顔してんだ、神父さんよ?」
気になって。なんかボロボロだし、と、近づいてくる。
さっき貴方が倒れていたのは知らないようで。
「…そ、そうご病気でしたか…………すみません、早とちりでしたね。」
カスの野次は無視。
…安心したように息を吐き。
「本当に蘇生出来るとは、蘇生薬とやらはすごいのですね。」
「…本当なら資源多く持っている奴がすべきことだろうに。対した娘だ。」
「も゙、もうっ……死ぬんっじゃな、ないぞ……」
「ロクに名前も……知らないバカやろゔ……」
すこしづつ言葉が出るようになってきたようで、ぐずぐず鼻を鳴らしながら罵声を浴びせる。
「お゙っお礼なんがいいっ……!」
「必死に生ぎる゙んだよっ……!!死んでんなバカッ……」
「蘇生薬の値段も変わっていませんか。
……まあ、今だけという可能性もありますし、
しておいて損はないでしょう」
「……しかし、……明日の分の食料は…、
ギリギリ、ですね、やはり」
ちら、と袋の中身を確認しながら。
「……ああ、すまない、言い忘れていたね…。」
今日彼女の体に血を見なかったのは、こう言うことで。
血の香りを纏っていなかったのは、こう言うことで。
「…………」
その後がどうであれ、行った行動には目を見張るものが、尊敬できるものがありますから
猫はそう思うものの
特にまた、声を出せることもなく。
戻ってきたのは26。そこで泣いてんのは61…か。モニタと人の顔を照らし合わせて、大欠伸。
「もう止めんのお? まだ中身出てねえけど満足した?」
>>11190 さっきまで頭を打ってた人にはカスの野次を送った。聞く必要のない戯言だ。
「………私は、君の勇姿を見届けたからね。」
ぽつりと一言。投げかけて。
「…蘇生薬の値段変動はおそらく記録時の停電の時なんじゃないかな。」