『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「つまりいつも通り、と」
「食を失った"堂"ではこれが平常運転でーす。
奉仕も給料発生しなけりゃ尚更」
悪口もかるぅく受け流し。
ヤブメイドかもしれません。
「服飾だので何かしら暇潰せるのはいーと思うけどね」
「奉仕も余裕がないとできないものでしょうから」
「オムライスにケチャップ、ちょっと憧れあったかも」
したいこと、されたいこと。その種かもな。
「あだ名に悪口……たしかに盛り上がりそうな話題ではありますね」
「ここに仕えてるメイドではないので……何かお力になれればいいなぁとは思いますけど」
「そこらへんがトゲガキの良いところだよネ……」
「一回り以上年下のガキがカーテン巻いて凌いでるの、俺からしたら可哀想でしか無いんだよな。
同い年くらいだったら違ったのカモ……」
「おォ~源氏名のメイド。めちゃくちゃ若々しいですけど……?
悪口とかの話題。」
「カーテンがあってもお裁縫針がないとなると、
昔の欧的な装いになるしかなくって……」
そういうスタイルだ。ドレープだっけ。
「無軌道に話しています」
「今は、仇名とか悪口の話」
「おつかれさまでーす」
ガチャリと入ってくるはメイド服。
最早慣れたかのように、入室しては扉の脇。
「おじさんがおじさんってこと意外はなんの話題?」
「RPGに出てくる悪の親玉みたい」
ファンタジーで、嘘っぽい感じ。
無自覚悪口製造機はそう思います。
「はい、勿論です。自由に言うなら自由に糾弾されて然るべきなんで」
「でも四子ちゃんのあの格好は何かヤバでしょ」
「言い慣れてないやつが初手で出してくるラインナップではないね」
おもろいが勝っちゃうだろそのワードセンスは。
「まァ~いいんじゃない。何言って何言わないで、そんで何されて何を回避できて」
「そういうの全部自己責任で受け持つ気概があるんだろしネ」
「女見てエロいって言ったりね……」
「本当に言い慣れてないんだけど、悪口」
「掃き集められた惨めな埃ども」!?
「吐きだして楽になるならそれもいいとは思いますけど……」
「四子ちゃんが言う悪口ってどんなんでしょうね」
「黙っても黙らなくても不利益被るなら、俺は黙らない方を選択してます。どっちも同じなら俺はスッキリしたい派っす」
「無敵なら何言っても大丈夫でしょう。
美女の方から何言われても耐えれる筈」
「まぁ空気とか関係なくズバッと言いますもんね、君」
確かに子供と同じか…。
「それって口が悪いってことなんだよ、世間的には」
心外だろうけどね。
「つまり私が急に悪口を言ったら……」
「人のHPを削れるゲージ技を放てる……ということですね」
「口が悪いって言われますけど、俺別に口悪い自覚無いんすよね」
「素直なだけなんで……」
みんなが思っても言わない事を、言ってるだけで……。