『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
ラオヤは悪魔オモロスに医療品をおくった
ラオヤは悪魔オモロスに医療品をおくった
「かっこいい0って形容すると」
「無意味じゃなかった気がする」
さておかれたとはいえ、少しいい気持ち。
「確かに自分に使わずに他人に……」
「……いや、私でもそうしますね、多分」
吸ってるメイドでーす。ぴすぴーす。
「…まぁ」「そりゃ」「うん、カッコいいけど」
なぁんて言葉を濁してたら……わぁぉ、ストレート……
「言っとくけどお前らの0とちげぇからなァ!俺のはかっこいい0だから!」
チャレンジしたうえでの0だから!
いやソバカス嬢ちゃんもそうだったけど一旦そこは置いといて。
「そういや怪我人だっけ?自分に使えよォ~怪我してんならァ~」
ラオヤは悪魔オモロスに医療品をおくった
「吸わないなら吸わない方がいい。だいたいそう仰られますけど……なんだか大人でカッコいいじゃないですか」
メイドの目は無垢な少女のソレをしている。
「ここを出たら試しに吸ってみようかなぁ……」
「0……」
いたたまれない顔。
「タバコ吸ってる人って、
絵になってカッコいいとは思いますけど」
「それ以外の全てが世知辛いですよね」
健康問題……匂い……その他諸々。
「………」「なんだろ、元気だしなね」
この空間、侘しいかもしれない……??
「誰かにとっての正義は、誰かにとっての悪になる」
「なら、誰かにとっての悪もまた然りなんじゃない」
「悪魔に寄付すんのなんかヤダけど、もう悪魔に魂売っちゃったしあげようかね」
悪魔だからというより、オモロスの言動的に癪に触るらしい。でもまあいっか。
「怪我人が悪魔しか居ないの、廉価版トロッコ問題みたいだな……」
選択が問われる。
「煙草なんかやめとけよ、いいもんじゃないぞォ~」
「咳とか止まらなくなるし。メイドが吸うもんじゃねぇだろォ~」
吸ってるメイドも居るけども。
「あ、おい逃げるなァ~!」
逃げられた。
「そりゃこの年なら経験あるだろォ~、1つや2つ!」
「そして0になり、今……………」
「悪魔に与するのってやっぱり悪行なんですね」
「確かに胸張って閻魔様に言えないかも」
閻魔様は天使と悪魔について知識あるだろうか。
「吸わない方が良いとは思うんだけどなー」
吸わなきゃやってられない事なんて、猶更さ。
「……それでも興味あんならお試しに、とかはアリかもだけど」
「今ここで医薬品を必要としているのは誰か?そう、オレなんだなあ……なんてこった。
悪魔への寄付受付はここ!今すぐ悪行DA!」
「"お客様"相手してたら他の欲も慣れちゃうモンでしょ」
「……そういう先生こそどうなんよ、経験の程は?」
くすくす。
「とと、いってらっしゃいませ~」