『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「皆の後ろは任せてよ」
「いざとなったらあたしの盾にしてあげる」
畳まれた番傘は武器でも防具でもなく、所詮はお飾り。
それに該当するのは嬢ちゃんより前の人々に決まっている。
「寧ろ、昨日の今日で模範なんてのが出来てたらちょっぴり面白いわ」
「退屈凌ぎなんて大いに結構じゃない」
「ここ、娯楽ってのに欠けるからねえ」
遊戯施設みたいなのも特段見当たらないので、
人を玩具に見立てて遊ぶ他にないでしょう。
嗚呼、悲しき哉。
「お、番傘嬢ちゃんも参戦するかァ~!まぁじゃあそこでいいかな」
中心寄り、白い嬢ちゃんの後ろあたりとなっただろうな。
番傘ってなんか防御力ありそうでいいなァ~
「おお ちょっと安心感がある...」
聖職者の近くに置かれたらしい。
職場の制服に向けられた目に関しては気づいてないと思う。
「とりま停電に備えてって感じだなァ~今のとこ」
「人がたくさんいたら怪我しても助けてもらいやすいだろォ~、即死だとアレだけど…」
「ま、生存戦略ってやつ」
機能するかは別として。
「あたしも仲間に入~れて」
座り込んだかと思えば、おじさんの陣形に加入しだす。
配置なんて知らないので盾に出来そうな場所に参戦!
「含みがある分余計にって感じあるな……」
「…ま、実際烏合には違いないだろからね」
特にこれといった指針があるわけでもなく。暇潰しの一種やも。
侍女らしき人影に一瞥呉れるものの、
使用人なら会釈の必要もあるまいね。
空いた適当な場所に座り込む。
「皆して願掛けとかまじないやってんだ?」
ご飯に囁きに詠唱に儀式と来れば差し詰めその辺りじゃない?
かと思えば、停電云々悪魔の囁き云々……。
「言ってる事違うね、正に烏合の衆って感じ」
停電に怯えている事だけは辛うじて伝わったやも知れません。
「お、だいぶ陣になってきたなァ~!何も知らねぇガキはこの白い嬢ちゃんの隣当たりでいいか…」
「バニーのガキは神父の横当たりだなァ~」
配置に全然意味はない。神父の横にバニーボーイ居たら背徳感あるなァと思って設置している
「本当に陣組むんですか」
そう言いつつこいつも陣の空きに組まれていく。
「記録時間に資源を水と食料に変換する、と言っていましたし、本当にご飯が召喚されるかもしれません」
「お~、噂をすれば番傘の嬢ちゃんじゃねぇかァ」
「今は別に飯の話はしてねぇぞ。なんか……音の話。」
「お、神父の兄ちゃんもさんきゅ~なァ、背中辺りに配置しておくか……」
悪魔と神父、メイドとメイド、セットボーナスが組み上がっていくな…
「オレの扱いだけ雑だなあ!でもいいよ~入口側の守護って悪魔的にはかなり重要なポジションだしね~?」
「オレからの呪文も付けておいてあげよう。あーⰽⱐ ⵀⵯ ⵞ 𒀭 ፡ ⴶⴲⴸ、おーⰽⱐ ⵀⵯ ⵞ 𒀭 ፡ ⴶⴲⴸ……」