『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「人員増加~、と」
メンバーが増える度にそちらへも緩く手を振り。
新たな一見さんへは会釈をひとつ。
「おかえりなさいませー。
今は~……なんの話だろね。ご飯に囁きに詠唱に儀式に…」
謎かもしれない
「お~白い嬢ちゃんも!守る守る。おじさんしっかり守ってやっからなァ~」
とりあえず隣に配置しておくか……
実際に守りに動いてくれるおじさんかは不明である。
「悪魔も入ってきた……………まぁいいよ、悪魔も……
悪魔の兄ちゃんはここね。」
一番入口に近いところに配置した。
「お!ダブルメイド陣が出来上がったなァ~。
なんか金持ちになった気分カモ。」
ありがとうなァ~!感謝。
メイドおじさんメイドのエグい偏りのパーティとなっています。
「なんか今小さい声で言わなかった?」
何も起こらないでくれ…頼む……
どちらへ足を運んでも洋装被れで犇めいている。
小腹が空いたんで食堂に立ち寄りはすれど、
食堂ってか台所みたいで肩透かし食らった。
「ねえね、今何の話してたの?」
エイがなんだとか言っていた様な。
話題も知らずに首突っ込んで来る。
わぁすごい、お腹が空く詠唱とリアル悪魔の囁きのハーモニー……
「…ま、何度も言った通り趣味嗜好は人それぞれ。
合う合わないも同じよなもんだろしね」
言いつつ、ゆるいままにスベリへとひらひら。
「あー……なんとなくわかりました、そういう音源、なんですね?」
「うわやめてください悪魔は間に合ってるんで」
囁きから逃走。
「執筆家にとって腕は大事なんでしょ」
「何も起きないのが一番だけど。優先順位ってのは何処もあるモンだし」
「何か起きた時はその分請求するってことで」
おっと、善意百パーセントじゃなさそう?
「ASMRってぇ~いうのはぁ~ねぇ~……こぉ~んな感じのぉ……さ・さ・や・きぃ……♡」
耳元に息を吹きかけようとしながら囁いてくる。逃げてよい。
「マメ・スープ・パン・アゲ・チキン・ハッシュ・ド・ポテト・シー・ザ・サラダ…。
冬至の時期ら辺で食べるコンダテ・ヒョウの呪文でございます」
「エーエス…、言葉的に囁き声のお話の話でしょうか。
ふむ、実に興味深いですね。色々使えそうです」
「あ~………雨音だの本捲る音だの、羽箒だの囁きだの。
そういうちょっとぞくぞくするような音で心地良いやらリラックスやらを引き起こす音源みたいな感じ?」
「詳しい詳細は当事者に聞く事、以上」
「お!メイドの嬢ちゃん~~~~~~!!さすが、いい女だなァ……」
「あーあ!このままじゃメイドさん生贄になっちゃうなァ~!いいのかなぁ集まんなくて!」
来てくれて感謝し、そしてダシにしてる。
「このガキなんもしらねぇなァ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
「えーえすえむあーるも知らないようじゃこの先生きていけないよ……」
「需要は何処の業界にもあるもんだからねぇ」
「だから清楚以外にも~……ふぅ」
溜息零しつつ、暫く生贄ポジを眺めてたが……
少しして寄っては、適当な一か所を埋めるとする。
「別界隈と同時発売だと店舗はまぁ荒れるだろなー……悪魔らしい」