『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「停電に備えて陣を組んで、ついでに召喚の義って感じかぁ」
トランプと献立表で召喚されるのは何だろう。疑問に思う兎耳であった。
「若者を盾にする大人って頼りないですね」
ズバリ。
「悪魔への望みは今の所ないかな。
こういうのって乗せられると変な契約されるんじゃ無いですか?」
「悪魔直伝のASMRと考えれば、その手の層には或いは……?」
まぁ此処にその需要があるかどうかはさておき。
「……季節それぞれの神が居る文化もあります、と」
「オレは人間クンのことが好きな悪魔だからさ~。
単純に恐ろしいとか悪いとかは今の時代じゃナンセンス!
人間クンの需要に応えるとも…… 財布も交番に届けなくていーよっ……♡」
「悪魔に何等かを始められる前に、ポジションを確保しとくカナ……」
「はいおじさんここね。おじさんここにいま~す。」
堂のそれなりに広いところに陣取った。
今のところ総勢一名の陣である。
「ま、なるようになるもんっと……聖堂から食堂に戻さないとね」
「おかえりなさいませー。停電対策会議の結果陣を組む事に……?」
本職程じゃないけど会釈会釈。謎が過ぎるけどキニシナイ……
「あ、勿論春夏秋の神も存在しております。
彼らの事情はどこも皆冬と同じく慈悲深いとしか聞いてはいませんが」
「では私は召喚陣にそれっぽい召喚呪文も唱えましょうか。
なんてことないただのコンダテ・ヒョウという言葉にはなりますが」
「見た目で判断するとコスプレしているようにしか見えない。
悪魔ってもっと恐ろしかったり、影で悪い事する人じゃないの?」
偏見かもしれない。
「ええ、ええ。勿論信仰すれば奇跡により
転移も魔法も使える様になるかもしれませんね」
「まあ今は謎の力によって施設全体に
魔法が使えないようになっておりますが」
「盾になるのも悪くないですね~~、
か弱い神父ですがお守りしましょうか~」
>>3448
「ひざしお姉ちゃん行ってらっしゃい。」
言い直した。
「陽射し。明るくてとても良い名前だね。
ぽかぽかする。」
去る背に言葉を投げ掛ける。見送ったでしょう。
「こんにちは、スベリクン!御機嫌よう……」
ボウ・アンド・スクレープを返しておく。
「終わらないよ……これが始まりさ……」
ソレはほんとに浅ましくない証明になるのだろうか。
考えたけれど大人しく言葉を呑み込んだ。
「…ま、いつそうなるかも不明だし。今んトコは現状維持で良いんじゃない?」
「一番危険で安全な場所に行こうとしてる……」
滅多刺しにされるかもしれないし、
或いは全員から守られるかもしれない。
悪魔の人に「ゎ」「こんにちは」と挨拶しつつ、
端の席に座って話を聞き始めた
皆が一塊になっていたらそれに混じろうとするだろう。