『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「多様性の尊重、今時の作家には大事ですね」
つくづく憎めない人である。
「そろそろ夕飯時だからなのか、
食堂──『堂』に人が集まってきています」
「馬鹿野郎!俺がそんな浅ましい男に見えるのか!?死にたくないだけじゃない………」
「美人に囲まれたいっていう立派な理由もある。美女と……まぁ美男も一応良いよ。」
「ミステリー作家ってなんかみんな無意識下で『人殺してそう』とか思われてるんだよネ……
だから俺は世間体をとっても大事にしてる……何もしないよ。信じてね。」
「信じて一緒にいようね……」
か弱いおじさんを守ってね……
>>3437
「そーいや名前言ってなかった笑」
「みんなの聞いて満足してたよね笑」
「アタシの名前ひざしだから!」
「じゃいってきまーす笑」
「あ、悪魔の……オモロスさん。こんにちは」
カーテシーでご挨拶。
「そこのおじさんが中央に座するみたいなので、五芒星でも何でも好きにすればいいんじゃないでしょうか……」
「おじさんみたいに清々しい位の相互利用とかでもアリかもだしね」
「そんでおかえりなさいませー……召喚の儀は執り行わないかんね?」
?
「ザ・ファンタジーな人ですね。
魔法が使えたら、此処からも出れたんですかね。
……異世界人とか多分言語も違うはずなのにどうして日本語も通じるんだろう……」
考えてしまった。
「いっそ部屋の隅で傘でガードしておこうかな」
「少なくとも木枯先生は何もしなさそうですね。
世間体を気にしてそうなので……」
夢だから何してもいいという発想に至ってないし。
もしそうなら、距離がもう数メートルあった。
「おや!!私の神のお話をご希望で!!」
あっ目が輝いた。
「私の信仰は冬の神を信仰しておりまして。
他の世界では季節、と呼ばれる事もあるうちの一つを
大四神のうちの一つとして私の世界では崇められております。
中身をざっくりいうといい余生を歩みましょうねって宗教です。はい」
「ま、信頼云々は一昼一夜じゃアレだし」
「その内出来たり出来なかったりするでしょ、とー」
いってらっしゃいませー、と。ゆるく見送り見送り。
「あ、」
早朝に見かけた人だ。ぺこ、と挨拶。
「そうですね。記録時間に停電すると……」
「……他者を信じるなら、固まるのが一番ですね」
ちらほら聞こえる意見に賛同した。こくこく(頷く音)。
来た顔にお~と手を上げたり、出ていくギャルにお~と手を振ったり。
「信頼ってほどじゃなくてもまァ~……
即死しなかったら誰かが助けてくれるかもしれないだろ、人と居たら。」
「周りの奴らが全員グルでもなきゃ安心できそうじゃない?とりあえず」
そういう安心感を買うための行いだろな、より集まるのは。
「おじさんを中心にみんなでまとまろう」
「ここ、食堂と言っても食抜き……あぁ、もうこの話何回したんでしょう」
「……そういえば記録時間?に停電するんでしたっけ」
「てかココ電気通ってないのに停電もなにもなくない?笑」
「真っ暗になるよってコトなんかな」
「そだ!アタシ探しものしてたんだったわ!」
「真っ暗がどんだけ続くかわかんないし、ちょっと他んトコ見てくるー!」
「なんかそういや傘持ってるやつ多かった気するなァ~
朝も番傘持ってるやついたし」
雨の日に出歩いてて連れ去られたんかね。
「マジで停電すんならちゃんと固まってろよガキどもォ~
女子供なんて一瞬だからなァ~。男もまぁ暗闇だと一瞬だし…」
「本当に異世界人なんだ…あ、でも神父さんから見たら私も異世界人だよね。
神父さんが信じてる神様はどんな神様かちょっと気になる。」
「お腹空く時間帯だからしょーがないしょーがない」
おかえりなさいませー、とゆるゆらり。
「停電対策はやっぱソレが一番丸いのかな。
電気も電子も役に立たないなら頼れるのは人の壁……」
「いせかいてんい?に……まほう?……」
「自身の世界とは全く違う人もいるんですね……」
停電、と聞けば頭上を見上げた。……何の意味もないが。