『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「そっか」「……そっかー」
ぽん、ぽん。髪を梳くように優しく撫でては、その身を離す。
なんたって、人が少なくなったとはいえ今は仕事中だから。
「…30時間だったっけ」「電気だの器具だの揃ってりゃなぁ」
仕込みで時間も潰せたろうに。まいっちゃうね。
「……ん」
いつもの落ち着く香りに包まれ、目を細める。
温もりが心地良かった。
「……気にはなりましたけど。そうですね、お仕事中でしたし、それに」
「あまり、帰りたいと思えなくなっちゃって……」
小声で、貴女にだけ聞こえるような声量でポツリと呟く。
ただいま~、なんてかるぅく笑めば。
そのまま、貴女の元まで歩み。ぎゅ~……。
また、いつもの香りが色濃く染み付いている。
「んふー……落下、変な音、中庭から差す光、かー」
「ふふ、スベリは気になったりしないの?それとも、仕事熱心だったかな?」
「あっ、ダリアさん。おかえりなさい……!」
「そうですね、みなさん思い思いの場所へと去って行きました」
唖然とした反応には苦笑いを返して。
「え〜っと……通信機から『落下』がどうとかいう声が聞こえたり、何か変な音が聞こえたっていう声が方々から上がったり……そうそう、中庭を見ると空に光が差しているって話も聞こえました」
「色々と変化があったようですから……皆様も探索しているのかもしれません」
カツ、コツ、カツ、コツ。ヒールの音。
「ただいまもどりましたー、っと」
「うわ、滅茶苦茶人掃けてる…」
なんだこれ、数えるばかりか?
メイドはなんともまぁ、唖然としたような反応ばかり。
「ぁー、スベリー。なにがおきたかわかるー?」
「……不具合が起きているのは、システムだけではない?」
「緊急プロトコルの実行が出来なかったこと、なんかしらの異常値は聞こえた」
「この状況はDREAMも想定外?本当なら、もう少しマシだった?」
「……やっぱり、ずっと嫌な予感がする。」
まだ何かを呟いたまま、こちらも食堂も去る。
食堂にいた人が減っていく。壁際に寄って思考に耽る。
「落下、というと」
「……上手くイメージ出来ないな、落とし穴……とかではないんだろうな。」
「……不具合は増えている。そもそも、何の不具合?」
「DREAM側のシステム……資源供給システムって言ってた」
聞かれないと思っている。そもそも、こんなもの聞く人はいるのだろうか。
>>13912 スベリ
「はい、それではまた。」
明日もこうして確認に来て無事な姿を見れるように祈りつつ、もう一度会釈してから食堂を後にする。
自己紹介は……メイドさんが二人居る時にしよう。
言い方的に塩素等ではないのだろう。自分はここで起こったことと……ここの人らのことを、あまりにも知らないように感じる。
去る人に会釈だけはしておこう。
>>13892 雨音 乃々
「ふふ、お互い、立派なメイドですから……!」
なればこそ息が合うのは当然だと微笑む。
「……それでは、良きお時間をお過ごしくださいね」
貴女がこの部屋を出るとき、また丁寧なカーテシーで見送ったことだろう。
プールに行く人達の邪魔にならないように道を開ける。
何かちょっと不穏な単語も聞こえたけど…一応気に留めて置こう。
何も無いと思うけど、向かう人の無事も祈っておく。
ヨンコさんには片手を振っておいた、気を付けて。
>>13855 スベリ
「挨拶の息もぴったりだったから…。」
確か廊下でもう片方のメイドさんが話してたのを聞いた時は、
メイドがもう一人居るけど知り合いとかじゃないみたいな感じの事を言ってたような気がする。
それがこうして息が合う程なら多分仲が良いのだろうと思った。
「…ありがとうございます。」
自分にも大事な人が居る、だから心配してくれる言葉は仮に形だけでも嬉しかっただろう、
まして気持ちが籠ってるのも感じる言葉と優雅な動作だったから猶更。
なんなら、自称していただけ。
本当に毒があるかも定かではない。
まして、この──武器が武器でなくなり、
力が力でなくならせる、空間の中では。
そこまで説明する義理や意味は、ないのだけど。
「……では」
そして、食堂を後に。
「この時間になると、シャワー入りたくなりますよね」
自分も立ち上がって、行く途中。
「あれは……毒性はあったとしても、もう危険じゃないと思います。
プールに入れたなら、何千分の一に希釈されてるぐらい」
「それだけの。飲まない方がいいでしょうけど」
言い過ぎな藍くんの代わりに、
少しだけ補足してあげる。
悪いことしちゃった、なんて思うから。
>>13825 雨音 乃々
「……なるほど。
仲良く、見えてますか」
その言葉にふんにゃりと頬を緩ませる。
「ええ、ご心配いただき、ありがとうございます」
メイドは穏やかな笑みを浮かべて。
「僭越ながら、私からも貴女と、貴女の大切な方々のご無事をお祈りさせていただきます」
そして、優雅な動作でカーテシーをするのだった。
レイラにも会釈を返す、すぐに蹲ったから何かあったのかもしれないと考えたが、
他の人との会話的にも深刻そうでも無さそうと考える。
例の悪魔おじさんも居るけど悪魔が居ないな、やっぱり見捨てられちゃったか…と、
勝手な想像。
話した事が無い人も何人か居るからそっちには会釈だけ。
見た感じみんな人間に見えるし、仮にそうじゃなくても…気を張るのは疲れた。
もっとも、明らかに天使や悪魔のアレとは自分から歩み寄りはしないだろうけど。
「人生全betのギャンブルだぜ。頭ぶっ飛ぶかもなァ~」
生きて帰ったとしてもギャンブル中毒になっちまうかもな。
そんな確変引き当てたなら。
「…ま、今考えても仕方ないか。」
「シャワー浴びてぇなァ~、落とし穴に気をつけながら行こうかな……」
>>13796 スベリ
「最初に来た時もメイドさん二人だったから…まぁそんなところ。
ここもあまり良い雰囲気じゃないから、自分の知り合いと、他に仲良さそうな人達の安否確認が日課になってるっていうか…。」
争い事を見れば心も疲れるし、逆に楽しそうな会話は見ているだけでも癒しになる。
「運搬担当…なるほど、何にしても他の用事で不在なだけなら良かった。」
そちら質問には肯定の頷きを返す。
見知った女の子たちの顔を見ると、
つい表情が緩む。私は、平気。
「私はギャンブル、好きですよ」
「何もしなくても詰むだけなら、猶更」