『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「まァ~……そうな」
「まじでもうどうしようもないなァってなったら、ギャンブルするのはなしじゃない」
「それでもしダメだったとしても、そういう気持ちだったら諦めも付きやすいもんな」
勝率は低いかもな。
だけど足掻けるなら最後まで足掻くっつうのは、嫌いな考えじゃない。
「そん時は落ちるかァ~。落ちれたらな。」
落ちれるのかも、逆に、落ちるのをそれまで避けられるのかも。
現状じゃわからんわな。
落下……この下って何があるんだろ、普通に考えたらただの地面な気がするけど。
それはさておき、ヨンコさんも特に怪我も無さそうな様に見えるので確認したい事のその2も終わり。
後は藍さんと玲依さんだけど…藍さんは今日は食堂の争奪戦は不参加だったのかな、
知ってる人間の中で一番怪我しそうだけど、一番図太いから心配は不要そうだけど。
>>13763 雨音 乃々
「……ええ、一人です」
話しかけられたことを意外に思いつつ、答える。
「この時間になると、ダリアさんは霊安室への運搬を担当するので……私は清掃担当なんです」
といっても、誰が決めたわけでもない担当なのだが。
「……もしかして、私たちが二人でいないから心配してくださったんですか?」
質問の意図に思い至り、そんなことを尋ねてみる。
チラッと顔を上げて、白いお姉ちゃんの方を見る。
「こんにちは、お姉ちゃん。」
立ち上がってぺこりとお辞儀。
終わったらまた蹲ったかもしれない。
「どうにもいかなくなったとき、
逆に落ちてみるのもいいのかもな」
なんて、こちらは少しだけ前向きに。
「どん底にもまだ下があるのなら。
私は降りてみたいと思う……のは」
「後ろ向きすぎますかね」
それでも、生きられる可能性があるのなら、なんて。
『警戒、しておいた方が、いいのかな』
『足元注意……みたいな……』
資源は心もとないけれど。
戻ってこれないのは、もっと嫌だ。
>>13747 スベリ
「……どうも、今日はお一人ですか?」
昨日と同じように出迎えてくれるメイドの片割れに初めて、控え目に口を開く。
もう一人のしっかりしてそうなメイドさんの姿が見えないのがちょっと気掛かり。
ロビーでモニターを見れば簡単に確認出来る事だけど、
自分が知りたいのはそんな無機質な物じゃないから、こうして足を運んでいる。
「落ちて死ななきゃ良いけどな」
「……いや」
「……落ちて、戻ってこれるなら良いけどな」
戻ってこれないってなったらな。
約束やら、そんな形で破りたくはないわな。
もう少し頑張る。いつまでか、わからないけれど。
暗い顔ばかり見せていたくはない。
皆大変なんだもの。
『どっちもやだね……』
想像するだけでやだ~!
「建物全体落ちるのも、
落とし穴に落ちるのも、バラエティ番組すぎますね」
ドッキリ大成功。なんて。
言われる前にもう、深刻なことが起き過ぎてるけど。
「……落ちる、落ちるか……」
何処に?あるいは、何処でもない場所?」
ガキは笑ってんのが一番である。
もう少し頑張れ。もう少しっていつまでかわかんねェけど。
「……」
原料不足、には少し眉をしかめるのみ。
そうかもしれない、と思ってた。だって今日は俺が棚の中を一番早く見た。
……棚の中身が昨日よりさらに減ってること。俺が一番早く知ったんだから。
「…あァ~?落下?建物全体落ちるっつうのかァ~?」
「…それとも、落とし穴でもあくんかね」
なんて、冗句。…のつもり。
少し考える。
「……嫌な言葉だなァ~落下。なんか、動き回りづれ
日に日に悪い方向に行く放送を聞きつつ、今日も食堂の方に顔を出す。
資源の争奪に関しては元より興味がないので確認したい事を見に来ただけ。
もっとも、顔だけ出して去っていく姿は他の人から見たら気味が悪く思われるかもしれないけ、
他人の評価は……別に重要じゃないからいい。
『ここは、すごく高いところに……』
『あったり、する?』
首を傾げた。そう思うと落下の危険、という言葉にぞっとすることになるのだけれど。
「……資源生産用原料不足」
まず、言いづらそうに述べて。
「それと、空間安定値に異常、
『落下』の危険が……って、言っていたような」
それからは、少し首を傾げながら言う。全く心当たりがない。
所謂、リミナルスペースのようなことか?
撫でてもらえたら、きっと笑うことが出来た。
こうして甘やかしてもらえるなら、もう少し頑張れる、つもり。
お礼の代わりにうんと嬉しそうな顔をしちゃおう。
「………………」
ありがとうと言うように、こくこく頷いた。
ガキが来たら大丈夫だ、とは言えないから。
まぁ、フード撫でるくらいはするかな。大人はこうしてやらないと。
ガキは怖けりゃいくら寄りかかったって良いんだって伝えることをな。
「あァ?うるせェ音だなァ……なんだ?」
足元、足元?なんだろな。
想像もできやしない。
「嬢ちゃん、通信機はなんつってた?」
怖い。今度はなんだろう。
自然、手当てをしている木枯さんの方へ身を寄せた。
「………………」
原因がわからないのは皆同じなのは、わかっているけれど。
知っている人の近くの方が、安心してしまう。