『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
王は資源を R100 持ち出した
木枯 芥子は資源を R500 持ち出した
「……」
光が差し込めば。
真っ先に、医者の方へと駆け寄る。
「……あぁ、…」
「……この者は、私が運ばせていただきます」
『資源供給システムに追加の不具合を確認しました』
『資源供給システムに五十件の不具合を感知。担当者は速やかに確認してください』
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
『資源供給システムの不具合を確認してください』
「負傷はありません」「本日は2つ、ですね」
カツ、コツ。メイドが歩む。
「スベリ」「"視"えましたか?」
歩む先は、物言わぬモノとなった者。
『こちらは自動放送です。』
ザザ、ザ……
『……おい、何かがおかしくないか?』
『計測中』
『はい……』
『……管理人室、というか』
『二階以上が、まるまるなくなっている』
ザザ、ザ……
『予報更新』
『次の[快晴]は推定約三十時間後です』
暗くなって、明けた。
……やや、想像通りだ。
そういうセリフだったのもあるし、そういう予想をしてたのもある。
「……怪我はどうだァ?」
「……ッ!」
何か嫌な予感がして、屈む。
刃物が空気を切る音がした。
「……ぁ。ああ……!」
瞬間、女の脳裏に何かが過ぎった。
「……私は、無事です!」
「みなさんは……ッ!?」
───暗転。静かな時間。そしてまた、あの臭い。
「………」
瞳を開くと同時、小さく息を吐き出した。
「…おつかれさまでした」
視線の先。2つの影。
「……」
今回は。明白に。
保たれなかった体力が証明するように。
しっかりと、自分の身を護っていた。
「……」
「そんなに大声で遺されると」
「悲しめばいいのか、笑えばいいのかわかりませんね」
それが意図だったのだろうな、と思う。見下ろした。
「今回はあたしはその言葉を、
追加資源の争奪戦、の意味で使ったわ」
「棚バトルは悪魔さんが詳しいと思うわよ。
発案者だもの…………」
なら私は除外されてるな。平常運転と相成りました。
「それではみなさま」「本日も"堂"をよろしくお願い致します」
一礼、カーテシー。……そうして、時は過ぎていく。
「時として"聖堂"に。時として"邪堂"に。
"食堂"に戻る事もあればある時は"遊戯堂"と、ロィナさんの通りでーす」
さて、陣に参加する人員も少なくなった。いいことではある、かな。