『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
悪魔オモロスは資源を R4 棚に返却した
『こちらは自動放送です。』
ザザ、ザ……
『あ、予報が短くなりましたね!』
『そりゃ予報だからな。推定だし。』
『長くなることもあれば、短くなることもある。』
『まあ、そんなもんですよねぇ』
『また晴れてくれることを願うばかりだな。』
『さ、とっとと管理部屋の確認行くぞ』
ザザ、ザ……
『次の[快晴]は推定約三日後です』
「問題ありません」
ひとつ、小さく返答して。視線は、先まで普通に話していた者。再び動き出していた"ハズ"の者。
「怪我人の把握は一任しますね。私は、運んでまいります」
すたすた。そのまま陣から離れれば、抱えるんだろうかな。
④子は資源を R2 棚に返却した
悪魔オモロスは資源を R1 棚に返却した
───そしてまた、暗闇。幾つもの音がする。あの臭いも、また。
「……はあ」
カーテシーから体勢を戻しては、ひとつ息を吐き出した。
「おつかれさまでした」
果たしてそれは、だれにむけたものだか。
悪魔オモロスは資源を R1 棚に返却した
隣で座り込む子を見ながら。
静かに傘を差した。辺りから境界として切り抜くように。
「縁起でもないこと言わない……いや、悪魔だからいいのか?」
停電まであとどれくらいだか。
賑わう皆々の言葉を静かに聞きながら、思考を巡らせる。
蘇生役の効能。副作用は果たして外見で分かるものか。記憶の混濁など内面たるものか。
或いは個人差があるものか。何方にせよ自分には観察しか現状出来る事は無い。
「ガキで結構……さて、皆様方。また後程」
陣の前面を担当しつつ、緩やかなカーテシーを送ったことだろう。