『バンケット』
大宴会場。電気はないが明るい。
円形のテーブルが多くあるが椅子はない。立ち席。
奥には大きな舞台がある。
幕は朽ちて落ち、雨の舞台が公演されている
『記録[
>>15008
→吟じる必要がないのは分かりました。ワタシもマクベス様が思うほど人を慮る者ではないのでお互い様ですね!
でもそうでございますね……嫌われた為政者であっても、好む者は存在していると思うのですがね……大衆の全てが敵だなんて──
あ 寝るのですね!おやすみなさいませ!」
>>15006
「やはりマクベス様は寛容にございますね。相違ある価値観でも耳を傾けてみていただける。
──勿論、嘘が悪でしかないという認識の方は沢山いることは、ここに来る前でも見てきましたから。
好む者がいれば、嫌う者もいる。多数派がどちらがあれ、どちらも混ざって生きるべきです。
嘘嫌いもここで死ぬべきではない。
……抑止策は講じてありますが、気をつけるにこしたことはないですね!→
なんなら藍は下着姿が見られて得したまである。
気の毒なのは脱ぎ散らかした服をほっとけなかったMarryちゃんと刺激物見せられた葬儀屋さんだろうな…。
「おれはおまえが思っているように善人ではない。」
血で汚れた王の話など、英雄譚にしないでほしい。
「コンテキストよ、おれも寝るとしよう。良い話ができた。」
「あ~もしかして夜草様を毒人間と言っていたという方は藍様というのですね。一致できました、感謝いたします!
まああの場でプールの汚れの是非を黙らせるにはああするしかなかったのは、そうでございますね。
甘噛様の行動を私めは肯定します」
「おや、ロィナ様も夜草様もお疲れそうだ。ゆっくりお休みくださいませ」
>>15004
「文脈。」
それがあなたか。
「成る程。おまえはおれとは少し違った価値観を持っている。しかし、おまえは優しいな。遺したいという意がわかるぞ。」
嘘でも良いという気持ち、印を遺したいという熱心な気持ちが嫌というほど伝わってきた。
「おまえの努力は応援する。ただ、それを嫌に思う者がいるだろう。」
嘘を嫌う者は数多くいる。
「先程言った神父のようにな。気をつけろ。」
心配はしているようで。
「おれは……いや、吟じなくていい。」
>>14988
「おおよそは!全員が全員詳細に語られなくとも、一度でも誰かに在りようを知られ語られる機会は、万差問わず与えられるべきかと。
とはいえ私めが繋ぎ、脚色し、付け加えてきたのは死者ではなく生者!人造・偽りの生きた伝説を語る吟遊詩人!
であったはずなんですよね!途絶えてしまった夢でございます!
もし、マクベス様の成したことを大げさに吟じる必要があれば、お呼びくださいませ」
「……。」
その藍くんとやらは、その後も相変わらずだったけど……
思っても口にしなかった。
プールは汚した、毒があると吹聴したのも自分。
「……私も休む。」
壁に背を預け、足を抱えて体育座り。
「さて…………
あたし……そろそろ、寝る、わ」
実際、疲労が溜まっている。
昨日は襲われたし、今日はもう食べ物すら尽きて。
弱りつつある身体を丸め、目を閉じた。
「………………おやすみ……なさ、い」
>>14984
こいつは無毒であるという確証を抱いた上で飛び込んだのだが、それを言うのは見送った。
「アタシは藍くんがプール汚した汚したってうるさいから、泳いでもないヤツがごちゃごちゃ言うな!って腹いせで飛び込んだの♡」
「言葉と情報は武器と盾でございますから、口は回ります!ブンブンと!」
「なるほど……マクベス様は失敗もあった為政者だったのですね。恥を消したいことも、残したいこともあると……とても、とても苦悩の感性が私めは理解できます。
ただ、マクベス様と違うのは私めはその者の生きた証拠の多くは虚像であってもいいと思っていることにございます。
死者の数少ない情報から繋ぎ、脚色し、付け加える。そうして文脈を見出した話に話が盛られたバカな英雄譚でもいいと思うのです」
>>14984
「…………そこまで襲われたくせに、
本当、よくやるわねアンタ…………」
「…………とりあえず、アンタの語ったその思想は頭の隅に入れておくわ」
「悪いだけとは思えなくなってきた、から」
「うむ。そのような人物は知っている。」
実際書物を見る限り、辻褄が合わなかったり消されたりした者は見たことがある。
「名を馳せなかった。それはおれの政治が民衆にとって最悪であり、またはおれは悪行を行った行為であろう。
悲しさはあるが、おれの原因もある。寧ろ悪行をした身、名を遺さず存在を消された方が特である。」
これは王様的な視点から。
「……しかし、やはり悲しさもある。おれはいつも矛盾だらけだな。」
自分に対して皮肉をいう。
「生きた証拠が無いのは苦しい。忘れ去られるのも。」
>>14964
「そんな!私めたち夜草様が無毒か、遅効性の毒であるか確かめるために近いタイミングで飛び込んだはずでは……!」
>>14965
「まあ葬儀の後の停電で1名、その次の停電……あ!今回ですかね、2名に襲われました!
明日は3名になるんでしょうか?私めは集団の利益は究極的に個人の利益となると思うので、ことこのような場においては集団に利益を提示し続けるべきですよ」
相変わらずよく回る口だなと言わんばかりに、コンテキストさんを冷めた目で見ている。
「相変わらずよく口が回りますね。」
声に出した……
なんとなしに戻って来てみれば、何やら込み入った話をしているようで。
出入り口のあたりで立ち往生する。……会話の内容を耳に入れながら。
「マクベス様、ペテンはなにも全てが悪いものでは……というのはマクベス様の寛容さを推し量れば知っていそうでございますね。
宮廷道化師の語る話も政への冗句も、虚実混合でございますからね!私めは地位につくなら王族であるそういう臣下がよいですね。
慈しむ……というよりかはこうマクベス様に伝えたほうがよろしいかもしれませんね。
あなたが王様であるなら、歴史書に名前、家系、生年、没年しか書かれていない人物の存在は、分かるかと思います」
「…………まぁ、そう」
「誰かと深く関わりを持たないままに死んだ人間は、嘘が語られていても証明出来ないもの、ね」
「…………死人に口なし、よ」
まぁとりあえずは。
見えてきたものがあったので、
貴方への警戒を緩めよう。
「まぁでもそれにしても……よくもまぁあんな大演説、出来たわね」
「後で襲撃、食らったんじゃない?」
「コンテキストは、それでも周りの利の方が大事?」
「ロィナ様にご理解いただけて幸いです!
ま!でも確かにローゼン様の言う冒涜行為というのも見方を変えれば一理ございます!
尤もそれが通用するのはここの空間ではなく、死体を安置するだけに留まらず、遺族がちゃんといることが条件でございますが!」
「……しかしまあローゼン様も神父として教えを説いてきただろうからワタシと同じステージで言葉で戦うべきだったのに、
どうして暴力に走ったんでしょうね!私めは今でも襲撃による犠牲者を減らしたいと案じております」
「重井田という者か。」
あのなんかたまにバンケット来て騒音出して帰る人のことかなーと思った。
「しかしコンテキスト。おまえは道化師であったのか。」
嘘という言葉、先ほどのやり取りを聞いて言った。
「死者にも慈しむ良い者だが、おまえのことが余計心配になるな。」
計画や目論見なんて知ったこっちゃないが。嘘は身を滅ぼすとも言うし。
「………………」
コンテキストの話を聞いた。
初期に抱いていた悪印象は、変化する。
「…………そっか」
「……強い言葉を投げて悪かったわね」
「アンタのその意図、理解した」
「アンタは……アンタなりに、
皆の心に訴えかけて、
この空間での犠牲者を減らそうとでも考えていたの?」
視点が変われば、語り手が変われば。
新しく見えてきたものがありました。
「サニー様は皆様と関わりがあったのですね。ならよかった。
私めが葬儀の日に食堂の死者を聞いたとき、死体の容姿の説明だけで名を知らないように思えたので、4人とも姿と名前が一致しないくらいには関わり合いが少ないものだと思い立ってしまいました」
「…あの悪魔の一人か。」
角が生えた大男と記憶してた。
交友が無かったと聞くと、余計に嫌そうな顔をした。
「……私も警戒するしか無いかな。
嫌だなぁ。」
→襲った人間に報復される可能性や悲しむ人の存在を訴えられるかなと思ったのでございます!まあ、最も大根芝居だったようですが……
でも私めはあの4人の生前をでっちあげたことを冒涜とは思いません。私めが捏造してでも4人は"最初の犠牲者"の1行で片付けられるべき価値ではありませんでした。むしろ、あの葬儀で4人との関係なんて嘘だろう・1人でも自分の方が知っているんだと誰も声を上げなかったこと。誰もあの4人の名誉を守るつもりがなかったこそこそ冒涜に思えます」