『バンケット』
大宴会場。電気はないが明るい。
円形のテーブルが多くあるが椅子はない。立ち席。
奥には大きな舞台がある。
幕は朽ちて落ち、雨の舞台が公演されている
『記録[
[重い扉が開く音]
[雨の音が大きくなる]
『あ、おい、待て!!』
[狂乱する声と走る音]
『嫌だ、嫌だ、いや、嫌だぁ!!!!』
『じ、じゃあ、僕ら……』
『僕らもうこの場所で餓死するかしかないんですか?!』
『再計算終了』
『外も、上も消えた』
『残ってるのは、この一階だけだ』
『それに、この空間は一年くらいの周期で――――――』
『……いや、関係ないな。これも、もう。』
『言ったろ、資源もなにも無から湧いて出てるわけじゃないって』
『この空間はすべてを空間内で完結している』
『だから……いや、細かいことはもういい』
『要するに、足りないんだ』
『せ、せめて、せめて生き残り続ければ』
『『資源』がないだろ』
『どうして!どうして『資源』が供給されないんですか!?』
(少し遠い位置から録音した音声のような音質。)
『……資源もない、システムもエラー』
『通信機もつながらない』
『どうして……』
『どうしても何も、俺達にはどうしようもない』
『生存者も俺達二人だけだ』
『再計算中です』
ザザッ ザザザザザザザザザ
「……ッ、停電、終わったか。」
友人と一緒に居たからか、久しぶりに深く眠れた。おはようというには遅すぎる時間に男は目覚める。
「……どう、なった……?ゲホッ…」
ザザ、ザ……ザザ、ザ
『次の[快晴]は再計算中……』
ザザ、ザ……ザザ、ザ
『こちらは自動放送です』
「げほっ…………ごほっ…………」
咳き込む。
手に握ったナイフ、落として。
崩れ落ちるよう、座り込んだ。
──あたしは、生きてる。
ざざっ。
ザザザザザザザザザ
ザザ、ザ……ザザ、ザ
「……これくらい容易いことだ。」
二人の感謝にそう言って。心のなかでは焦燥が、不安がこみ上げてくる。強く、強く祈ることしかできない。
「…………ありがとう、マクベス」
次の暗転。きっときっと自分は襲われる。
それをいなしたところで、
さぁ、命の残り時間はあとどれぐらい?
ナイフを握れば、カッコ悪い衰弱死は免れる。
だけれどそうしたら、早く死ぬ。殺される。
少女の、選択は。
「………………」
息を、した。
「…………」
ほむりの方を見て、肩を竦めた。
「生きているにせよ死んだにせよ……
次にあたし……きっと動けなくなる……わ」
「でも……生きてたら」
「それ…………他の人に託したげる、わよ」
生きていたなら。
口ぐらいは動くでしょうから。
「うむ。良いぞ。」
貴方の願いに了承する。
「…いや、これくらいの飢えなど耐えれる。」
繭の少女が話したことを思い出す。今は隣にいることを選択しよう。
「マクベスは……行かないの?」
「貴方も……かつかつ、でしょう、に」
隣に居てくれるのは嬉しいけれど。
貴方は、それで良いのかな。