『中庭』

雨の降る中庭。
石造りの噴水と、石のレンガによる舗装がなされた中庭。
緑はなく、殺風景。手前の方だけ庇がある。
空は一段と暗く、雨も降り続け止む気配は無い。

扉があいている

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『記録[雨の部屋]168:00:00を再生しています……』

綾川 遥希
2025-12-28 17:07:28 LogID: 19981

「…………本当に、綺麗、だね…。」

貴女が、最期に見せたかった。綺麗に、終わりたかった。その景色を、こんなにしてまで、見せてくれて。
呼ばれ方がどうだって、私は私。貴女は、私にその見せたかった景色を、見せてくれたんだから、これ以上望むものは、ない。

…あぁ、情けないな、私。

最期まで泣いてばっかりだ。

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猫 でした
2025-12-28 17:05:47 LogID: 19980

「はい。しっかり見ていますよ」
どう呼ばれようとも、貴方に呼ばれたことに変わりはありませんから。

シャボン玉が、幾つも飛んで
雨の中へ

それを見る度、猫のしっぽが揺れて。

「雨って、綺麗ですね」

雨音に消されるほどの、か細い声が一つ。
雨嫌いの、猫から。

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綾川 遥希
2025-12-28 17:02:41 LogID: 19978

手先が痛むかもわかりませんから、そっと、刺激のないように、シャボン液にストローを付けて。

ふ。と膨らませてみる。

なかなかに苦戦してはいましたが、なんとか上手く行ったようで。小さくいくつかに分かれたシャボン玉が、中庭へ向かって、飛んで。

「…………できた…、!」

自分で飛ばせたシャボン玉は、何だか感慨深いものがあって。
目が、輝いて。

暗い底に沈んでいた瞳の奥に、一瞬、光が映りました。

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綿積雫
2025-12-28 17:01:46 LogID: 19977

「……そっか。」
「じゃ、僕と綾川さんおかあさんと2人でやるからさ、猫ちゃんみーちゃんはそこで見ててね」

おかしいな。
ちゃんといつも通りに呼んだと思ったのに。
最期は、ちゃんと皆を励まして送ろうと思ったのに。

「いくよ……」

ふーっと強く吹けば、たくさんの小さな虹の粒が一面に。
ふ~……とやさしく吹けば、大きな虹の雫がストローの先から。

「ハハ、ハ。本当に……あぁ、本当にキレイだなぁ……

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綾川 遥希
2025-12-28 16:55:34 LogID: 19971

「ありが、と………、…、…なる、ほど、…それで…」

一瞬、見たことのない状態に戸惑った。けれども、何をしたかは、容易に想像が付いたみたいで。
申し訳なさそうな、心配のような、そんな顔をしていましたが…。

「…………ありがとう。…じゃあ、遠慮なく。」

ストローを受け取って。

無茶をした。でも、それほどまでに、最後にやりたかったことだと言うことを
綾川はすぐに理解できたようでした。

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猫 でした
2025-12-28 16:55:03 LogID: 19969

バケツを見て、ストローを見て
一瞬、驚くような顔をするものの

「……、随分……ワイルドなことしますね」
「ちょっとですかこれ」

最後に見る光景のシャボン玉は
どこか、含みがあったけど

「猫はいいです。ここで見ている方が好きなので」

それを使うのが嫌、という訳でもなく。
本心からそう思ったのですから。

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綿積雫
2025-12-28 16:51:50 LogID: 19966

>>19965
「ごめんね、ちょっとだけ……無茶をした」

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綿積雫
2025-12-28 16:51:12 LogID: 19965

「と、いうわけで」
「よかったらお一ついかがかな?」

同じようなストローを2本、右手で二人に差し出した。
ピンクと緑の蛍光色で、先端がギザギザした安いプラスチックの玩具。
どこか懐かしさを覚えるような、そんなつくり。

「それとシャボン液も」
「……ほら」

そうして隠していた左腕を差し出せば。
指先の肌色とプラ容器の水色が、バケツに溶いた絵具のようにまぜこぜになっていた。

「……普通のシャボン玉じゃダメだったんだ」
「ごめんね、ち

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綾川 遥希
2025-12-28 16:50:16 LogID: 19963

そうして、一通り感動し終われば、貴女に目線を戻すでしょう。
…左手の状態が、やはり気になっているようで。大丈夫なのか、と。

「…見せてくれてありがとう。…触れる機会が、なかったもので。この歳になってと言うのもできなくて…ね。」

この世界で見るシャボン玉は、テレビなんかで見るよりももっと、もっと輝いていて、とても美しかった。

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猫 でした
2025-12-28 16:45:19 LogID: 19960

「おぉ……!」
「シャボン玉、って言うんですか」

猫はこういうのを見るのが初めてだったようです。
キラキラとした、純粋な目でそのシャボン玉を見ています。
こんな雨の中、綺麗な雨の中で
一際その球体は輝いて見えましたから

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綾川 遥希
2025-12-28 16:43:43 LogID: 19959

「!」

「………へぇ、…綺麗、だね。………初めて見た…。」

何と、綾川はシャボン玉を生で見たことがなかったらしい。
初めて見る、薄く、柔らかで虹色で、透明なそれに、しばらく見惚れていました。

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綿積雫
2025-12-28 16:38:47 LogID: 19957

「まあ、見ててよ」

そう言って、隠した左手で何かをした後。
ふー……と優しく息を吹きかければ。

透明な虹色の球が雨の中を、やわらかく優雅に泳ぎ出したのです。

「正解は……シャボン玉でした」
「シャボン玉ってね、実は雨の日の方が割れにくいんだ」

普通の雨ならばきっとそうなのだろう。
しかし、この雨は違う。

ならば、彼女の左手には────。

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綾川 遥希
2025-12-28 16:34:49 LogID: 19954

「……、……うん、綺麗に…そうだね。…?」
「それは…?」

この慣れた雨の音も、今ならとても優しいものに聞こえて。
何だか温かいような、何と言うか。

貴女が取り出したものは一見、綾川には何かわからないようで、小首を傾げています。

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猫 でした
2025-12-28 16:34:35 LogID: 19953

中庭、1度来たくらいで
それっきりでしたから

……とはいえ、なんの代わり映えのしない景色。
あの時と違うのは、確かな意志を持った
大切な2人といること。

「綺麗に?」

猫にはそのストローが何を示すのかわかりませんでした。

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綿積雫
2025-12-28 16:32:05 LogID: 19948

「さ、到着だ」

全てを平等に、やさしくつつんで溶かす慈悲の雨。
中庭に続く扉にそっと手をかけて。

「最後は、さ。綺麗に終わりたいじゃないか」

そう言って取り出したのは。

安いプラスチック製のストローのようなおもちゃだった。

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綿積雫
2025-12-28 16:10:22 LogID: 19934

「…………ッ!!」

「はぁ……はぁ…………」
「すぅ……」

「……よし。これなら」


一通り何かを試し終えたのか、左手をかばうようにして部屋を出る。

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綿積雫
2025-12-28 16:08:11 LogID: 19931

中庭の扉の前で何かを試している。

「やっぱり、このままじゃ難しいか」
「…………試して見る価値は、ある。最期なんだもの……」


そうして、何かを持った手を扉の先におそるおそる突き出して。

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甘噛ほむり
2025-12-28 15:16:44 LogID: 19899

入れ違い。
誰もいない中庭には興味がないし、溶けるつもりもない。
プールに戻ろう。あるいはバンケットか。

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甘噛ほむり
2025-12-28 15:15:23 LogID: 19897

「マクベス王様、こんにちは」
ひょこっと扉の向こうから出てきた。
「それ、蛍の光?」

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マクベス
2025-12-28 15:14:05 LogID: 19894

ふと、食堂へ向かうことにした。

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マクベス
2025-12-28 14:57:01 LogID: 19887

「む。やはり難しいな……。」
息継ぎ、吹く強さ。どれも難しい。
音符も読めない王様は勘で音を紡いでいく。
「音楽も学ぶべきであったか。」

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マクベス
2025-12-28 14:45:44 LogID: 19882

もう一度、またハーモニカを弾こう。同じ曲だけど、死ぬまでに少しでもいいから上達させたい。

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マクベス
2025-12-28 14:41:01 LogID: 19879

「……小柄なおまえが全てを背負うのではない。崩壊してしまうだろう。」
目を伏せ、微笑む。
「……名も知らぬ者よ、安らかにお眠りください。」
十字架を切った。

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スズメ
2025-12-28 14:39:04 LogID: 19871

スズメは崩れ、溶け、流された。

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通信機
2025-12-28 14:39:04 LogID: 19877

『資源倉庫への追加資源を配置しました』

スズメ
2025-12-28 14:38:55 LogID: 19870

「…あぁ、ありがとう。何処かの、知らない誰か。」

「最期に見送ってくれるのが、知らない貴方で良かった。」

最期に、知らない優しさを知れたから。

「…罪も、咎も、全部私が背負おう。だから…」
君たちはどうか、来世を幸せに!

軽く手を振り、初めて純粋な笑顔を見せる。
そして ──────

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スズメ
2025-12-28 14:36:01 LogID: 19869

「…なんだ、こうしてみると、雨も良いものに思えるな。」

そんな訳ないのに溶かすものなのに、そんな事を言いながら。雨の先へと進んで行く。

少し楽しげに、水溜まりに触れる。
小さな体は、もう雨に塗れている。

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マクベス
2025-12-28 14:34:58 LogID: 19868

「これくらいで良いものだと……。」
照れくさそうに笑う。
「無茶ではない。王であるから、これくらい余裕だ……。」
そう言ってあなたを見ている。
「お疲れさまだ。」

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スズメ
2025-12-28 14:32:19 LogID: 19867

「無茶を言ってすまなかったな。だが、お陰で…最期に、良いものが聞けた。」

そう言って、足を一歩踏み出す。

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マクベス
2025-12-28 14:29:52 LogID: 19865

「うむ。満足してくれたなら、それで良い。」
一生懸命演奏した気がする。

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