『ロビー』
色褪せたようなあまり広くないロビー。
無人の受付カウンターとモニター、いくらかのソファがある。
開いた大扉の向こうは、中庭が見える。
『記録[
「膝枕……
別に減るものじゃないので全然いいですけどね」
寝てる……。
「あ、自己紹介ですか。
私はメイドのスベリです。普段は堂の方にいます。
同じメイドのダリアさん共々よろしくお願いいたしますね」
スベリは悪魔オモロスに医療品をおくった
「………そうだな、軽い自己紹介ぐらいはしておくか。モニターの真ん中より少ししたにある………綾川 遥希と言う。………一応医者ではあるから、多少は力になれるやもしれん。普段からここにいるから………よろしく頼む。」
のんびりと、でもいつもよりかはっきりした声で軽く自己紹介をする。覚えなくても良いからな、とも言わんばかりに。
「私はいつも堂にいるのですが、さっき覗いたら誰もいなくて……それで、こっちに来ました」
「最後の頼みだと思うと断りづらいですよぉ……うーん、それじゃあ」
「ぁふ……眠たくなってきたっす。
死ぬ前に一度、メイドさんの膝枕とかして貰いたいもんすねえ……」
これは寝言寸前。
灰髪は壁の花になった。そのうち起きて来るだろう。
「アハハ……そうかもしれませんね」
クスクス笑って。
はい、花屋です。
「俺は1日ぶりにまともに来ましたからね。
柔らかいところを求めて……」
ソファを求めて。
「メイドですよ〜」
その場でクルクルと回る。特に意味はない。
「ああ、ハルさん……実際そう呼ぶとちょっとくすぐったいな。
花屋さん、おはようございます」
挨拶を返してくれた方々にニコ……と笑いかけ。
「ああ、スベリさんも。おはようございます」
メイドさんは挨拶もきれいだな、なんてぼんやり。
「一回気合いで浴びたけど心臓止まるかと思ったぞ」
あいつは浴びに行ったが………悪いこと言わんから直接はやめとけ、私はもう二度とせん。と。
次は上着でからだ拭くわ………