『プール』
白いタイルと規則正しい大き目の窓で構成されている。
窓は割れ、崩れた天井からプールに雨が降り注いでいる。
雨と地味な噴水と、緑のない殺風景な中庭が見える。
水しか出ないシャワー室も一応ある。
『記録[
>>6820
「…………。」
沈黙。下手をすると本当に”洒落にならない”身体であるが故の熟考を。
「……身体拭くくらいなら、いけるか……?」
「お、叶森さん。こん……ばん?ちは?っす」
へら、と笑いながら。
「あー……俺はいいっすよ、まだシャツがあるんで。本当に困ってる人の為に使ってあげて下さい笑」
「っすー、お邪魔するっすよー」
灰髪の軽薄そうな人物が廊下からやってきました。
「ちべたいシャワー浴びに来ましたー。いや浴びっつか体拭きにですけども笑」
「おや」
先程も見た女性がいくつか何かを置いて行ったのを。
……小さく翻るマントのサイズが違っているのを見た。
「…………」
善意だ。
もう既に見えなくなった背に頭を下げた。
振られた手に小さく手を振り返した。
タオルが置かれているな。
良き人がいるものだなあと思う。
見習うべきかは迷ったが、上着一枚取ったところでバスタオルにも足りなさそうなのでやめた。
この服は誂えてもらった物だから、大事ではあるし。
>>6802
「……ん」
誰かが走り去る気配>>6807 に振り返って、布切れを視認して、視線は再び貴方へ。
「せっかくの善意を使わないのも悪いんじゃない?」
暫くするとシャワー室の近く、水がかからない辺りの場所に
いくつかの畳まれた布きれを置いた。
タオル代わりのつもりらしい。
「・・・」
自分の意思で何かをやるのが久しぶりだ。
何とも言えない気持ちになって無言で小走りに去っていった。
羽織っていたマントの長けは短くなっていた。
>>6775
「……お気遣いどうも。」
数歩距離をとられれば一瞬眉間に皴を寄せるが、伝えられた情報に納得した様子で。
一礼した少女を見ると「ン、」と緩く手を振った。
日本人ではないが、従者的な立ち位置の人間なのでついぺこりとしがちで。
ペコにペコが重ねられ、程々のところでループが止まるのかも。
日本人の遺伝子に組み込まれた反射行動が発動した。
一礼されると、つい反射で会釈などを返してしまう。
日本人はペコペコしがちな生き物なので……
人が来ていた。
立ち上がり、丁寧に一礼をする。
その後にまた座るのだけれど。すとん。
プールの方を見て、水遊びめいた行動には。
ちょっといいな……という顔をするかも。
冷たくても気は紛れそう。
>>6761
「…………」
無言で数歩距離を取った。
「俺ヘビースモーカーなんだよね」
伝えた情報はただ一言。
けれどこれだけで充分だろう。今は水浴びの後でヤニ臭さも纏っていないが、それは偶然なのだし。
>>6731
「……いや、いい。水しか出ねェし、拭くモンも無ェんだろ。じゃあ俺は無理だ。風邪ひいちまうと洒落にならねェ。」
白いワイシャツからのぞく、厚地のインナーを撫でる。
「俺ァ肺がダメでな。」
「今はさむーいですからね……」
「この時期に閉じ込めるならせめて温泉旅館に閉じ込めてほしかったです」
それはそれで眼福ではあっただろうな。
たぶん。
ずぶ濡れの髪でのそのそとシャワー室から出て来た。
血で固まっていた髪を解す為に渋々入ったのである。
髪色的に血が目立ち難くて良かった。
瘡蓋になってからじゃないと流石に染みるだろうし。
萎え萎えの萎えになってくんぜ。
見てるだけで頭痛激痛ぴえん丸になるからアタシは行くが、みんなもこうならんように程々にするんだよ。