『プール』
白いタイルと規則正しい大き目の窓で構成されている。
窓は割れ、崩れた天井からプールに雨が降り注いでいる。
雨と地味な噴水と、緑のない殺風景な中庭が見える。
水しか出ないシャワー室も一応ある。
『記録[
>>5483
ちょうど連れ合いが出てきて、これ幸いとばかりにそちらを見
「………」
「え?傘さしたまま浴びてたの?体は?」
まさか閉じていないとは思わなかった。
どういうこと?
流石にそれでいいのかわからなくて、入ってもいいのか足踏みしてしまう。
>>5435
そう時間の経たないうちに、扉が開いて。
中から、傘を持ったまま出てきた。勿論、シャワー室に入るときもそうだった。蛇口に手を伸ばしたときも。
服は濡れていない。当然だ。
髪も濡れていない。寧ろ、雨傘の端から、
ぽたりと。
水滴が、いくつか伝って落ちた。
まるで、雨に打たれた後のよう。
「お待たせ」
「次、どうぞ」
「ふふ、どうも」
こちらに一礼をされたような気がして、
こちらも同じようにお辞儀を返す。
それと追加に、にこやかに、ゆるく手を振ってみた。
探偵さんをじっと見た後、両手で長方形の四角を描き、ドアノブを開けるようなジェスチャーをする。
出口を伝えようとしているつもり。……喋った方が良いのだろうが、喋らない。
出口探しを依頼したいのかも。報酬はろくに出せないが。
そう言えばあの両手を緩く結んでる人は……。
出口探しに必死だった頃、すれ違った人……のはずだ。
甘い花の香りに目を綻ばせて、軽く一礼をする。
あの時は余裕がなくて、挨拶する事もしなかったので。
「おや、まあ……!探偵様なのですね、大変ご立派なご職業で御座います。まだお若く見えるのに、お仕事をこなしておられるので?なんとも素晴らしい才覚の持ち主でらっしゃる。」
すごいすごい、とどこか子供のようにはしゃいでいる。
「しかしこの場は事件が詰まりに詰まった場となってしまいましたものね……ご職業柄のんびり休息、ともいかぬのでしょう。どうか倒れないようお気をつけてくださいませ。」
無事に扉が閉められたので、ほっとした顔で壁際へ寄った。
探偵さんなんだ、と視線を向ける。
出口を見つけてほしい、というのは依頼になるのだろうか。
テーブルクロスらしき布を持っていくのを目で追った。
なるほどな、という暢気な感想を浮かべながら。
「探偵さんですか。探偵さんに会うのも初めてだ」
>>5329
まだちょっと何か言いたげな顔はしつつも、よそ様からの視線を感じるのも確かなので。
それに、ここで揉めても時間の無駄だ。相手も早めに浴びたいことだろうし。
「仕方ないなぁ」なんて言って、扉を閉めてやるのだろうな。
間もなく、シャワーを浴びる音が聞こえてくることだろう。
裸体にぶつかる水音にしては、やけに硬度のあるように感じる。
「立派かは分かりませんが…。
探偵をやってます、伯父の後継いで。
基本来る依頼は浮気調査や人探しですが…少し大きめの事件にも何件か関わってた“気が”します」
「此処は怪我人は出るは盗人は出るわであんまり落ち着つかないです。考える事も増えるし」
ちょい不満。
さっきまでバンケットにいたので気づくかもしれない。
あれは……テーブルクロスでは……?
気づいたとしても咎めたりはしないけれど。
「……目を閉じ、雨音を聴きながらただ時が過ぎるのを待つ事が今では、もうすっかり、恐ろしいことのようになってしまいました、ね」
少し悲しげに息を吐いた。
さっきぶりです。
ぺこりと一礼をして、わたわたとしているのを披露する事となった。
閉めないなら閉めに……行きますが……。
お連れ様が閉めてくれそうな気配も感じている。
>>5304
「ちがくて」
「お、おれが変な目で見られるから……」
何とこの世はまだ男にあたりが強いらしい。
藍くんとか率先していじってくるだろうな……
流石に閉めた方が良くないか?
もしかして異文化的なあれなのか?
おろおろおろ……とした後、そ~っと閉めようと近づく……前に閉めるよう促しが入った。
ほっと胸をなでおろすかも。
「そういうのを風流って言うんですかね。いいな」
「ここじゃあ目を閉じるほか雨音を楽しむ手段は無いかもしれません。
目を閉じてる間に何が起こるかは分からないんですけど……」
>>5260
変態と呼ばれたらコトなので、ジロジロ見るつもりはなかったが。
さすがに、さすがにまずいので。
「夜空さん、見えちゃうから」
「閉めて、ね……」
とことことやってきた。
顔を知っている人もいるけれど、昨日とは違う人も多い。
一礼をして、壁際へ寄るだろう。
「……?」
「!」
シャワー室がある!
昨日は見逃していたらしい。
ところで扉が閉まってないままシャワーを浴びようとしている人がいますか?
「おや、事件で御座いますか。何やら立派なご職業についておられる様子……」
「此処には温かな飲み物も、本の一冊もないものですから折角の雨音が少々無駄になってしまいそうですね。」
レインコートの彼と共に、雨傘の少女がやってくる。
譲ってもらえたのなら、素直にシャワー室へ入ろうとするけれど。
扉を閉めようとはしないまま、さっそく蛇口の方へ手を伸ばしているやも。