『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「医者であるのはアレクサンダーだけ。
仕事の際は入れ替わったら大変だからな」
同じ身体のため、技術や知識はある。
「この場所については大体分かっている。
念の為言うが、ここでは襲撃はしてない。
分かったな?」
「オレは滅茶苦茶人気モノってワケ……嬉しいね。
あ~昨日の襲撃者クンが今日の襲撃者クンと同じなのかとか知りたいな~~~。」
「じゃあ、とりあえず、はじめまして...?」
何一つ理解できている気がしない。けれど、あのお医者さんはこんな状況でふざける人じゃないだろうと考える。
「昨日と同じじゃワンパターンだ、その点は良かったね~。しようぜ~悪魔崇拝~。」
「心配してくれて嬉しいねえ!その辺は襲撃者クン次第だな~」
「あるに決まってるだろう…
だが、奴は私の存在を知らない。」
「また入れ替わったら
アレクサンダーと呼んでやってくれ」
「別人格? アレキサンダー? 治療はしない?」
「えっと……つまり、昨日までのお医者さんとは違うお医者さんですか?」
情報が多い。確かによく観察してみれば、動きが違う……気がしなくもない。
「トータルで3回やられてるもんな〜、悪魔は」
様々な血痕を見下ろした。あまり精神衛生上良くないので掃除したいが、ここで掃除道具は見かけたことがない。
……見ないようにしよう。
「ああ、そうか…
はあ、説明が面倒だな…
まあいい」
「私はジャック。
医者であるアレクサンダーの別人格だ。
治療はしない…」
仕草だけでなく口調も違うことが分かるし、
二重人格であること、本名まで出す。
情報量が多い…