『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「……」
少しだけ、納得出来ない気持ちと理解を示す気持ちがある。それらを抱えながら猫?を見送る。
「……これから、どうしよう……」
こぼれたのは不安。
「なーるほど、そゆ意志があんのは人間らしいトコだしね」
悪魔の言葉にうんうんと頷く者。
襲撃者の意志も聞きたいってのはまた悪魔らしいのかもな。
「はてさて、パーティは暫く続けとくよ。いってらっしゃいませ」
そっと、裾を摘まんでカーテシーと共に見送ろうな。
「いただいた資源は治療費に使っ…」
「……」
「そうですか…」
寂しそうな声。
自分の手元にある資源を使うしかないか…
「あいつは…まあ必要そうだからいいか。」
「俺のおいて行った資源もどっかいっちまったしな〜。」
「パーティでもしてないとやってられないぜ!ガハハ」
デカい猫だから、めちゃくちゃモフでドモフしてウルトラ得と思ってたんだよぉ……。
これも人生だ……ぐすん。雨うるせぇ。アタシがキメたのに。
微かに傷付いた体──いや、生地?──止まらない唸る声。
知らない地で、知らない人に襲撃されて。信じられるか。
猫らしきものは、資源をポケットに別の場所へと飛び出して行った。
「返して頂戴、どうかお願いしますって頼み込んでみようか」
「きっと、寄越してくれやしないだろうけど」
「寄越さないなら力尽くになっちゃうか」
真新しい番傘開き、鼻歌交じりに名ばかりの食堂を出てゆく。
用向きは猫擬きにない。他の大泥棒。
「悪魔的には~人間クンの他者を踏んででも生き残るという意志は賛美かも~?
動物の共食いと違うのは、そこに各々の葛藤や理由が付いてくる所……
ああ、オレを襲った誰かのソレも聞いてみたい所だなあ!いちち」
「とと、おかえりなさいませーっと」
「エンドレスパーティに飽きたら別のゲームかな」
「鬼ごっこにかくれんぼ、道具を用いずとも遊べる物は少なくないし」