『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「お~自由に入って自由にパスしろォ~」
「今日は少なめになりそうだなァ~」
だんだん少なくなってて、いい感じだな。
天気予報が正しけりゃ、あと陣も、1,2回で終わりだ。
「だから、殺すことでの報復ではなく生かすことでの報復を選ぶべきです。
彼らはもう自分が出られないからと諦めているから無法を働く。では、生きて脱出できてしまったらどうなのか?
きっと、耐えられないだろうな!だから我々が脱出できる希望を持ち続けることは、あのような手合いを見返す手段だ!
そして、生きて本当に脱出する!そして、愉快犯はここではなく然るべき場所で生き続けてもらう!
そうですね!外の刑務所で40年50年無期懲役を受ける方が」
頭のどっかが、キリキリする気がする。
首を横に振る。人の前で、やな顔ってしたくない。
深呼吸をする。嫌でも耳に入って来るな。
「お、今日はサバトはパスさせてもらうねー」
ゆるぅい言葉。今日だけは、片割れのメイドの事を腕の内へ収めて。
らしくなってきた"堂"の喧騒。それを眺めながら、静かに時を待つ。
「そゆの倒して正義語ろうってひといんの?いなくね?笑」
「あ!陣する?てかサバっちゃう?」
「悪魔ふたりいるんだしサバサバじゃん笑」
「……」
表情を見る。言葉を聞く。
これ、……そう思ってないのかもしれない。
「……」
少しは関心が出た、かも。
けどやっぱり声大きいな、なんて思って視線を逸らした。
「………………」
人を、傷つけたいとも、殺したいとも。
思ったことは、ないよ。
そんなに、念を押すみたいに、言わなくたってさ。
「すみません!でも食堂の方がワタシの声が通るので、赦してください!
皆で脱出ゥ~~~~?綺麗事を吐くのか~~~?と、思う方もいるでしょうね。
いえ、これらは単なる見返しにございます」
「彼らがなぜ気にせず襲撃したとバラしてこれからも襲うと思われるのか。それは、死が怖くないからです!
死を行った暴力の責任や罪悪感から逃げるための口実として、使っている!
だが、代わりにそういった手合いは生き続けることに恐れをなします」
探偵は資源を R1 棚に返却した
あぁ、そういう。
「はいはーい、賛成するよー」
「私も脱出できるならそれが一番だし」
「大事な人と出れるならそれがいいもんね」
『これできれい』
パカパカパカ……
もうちょっと演説を聞いてあげた方が良いのかもしれない。
耳には入っています。ちゃんと。
「彼らは生きています!そして、だんだん皆様もこう諦めてきているのではないですか?出られず餓死するか、殺されるかと。
ならばせめてもの抵抗として彼らのような愉快犯を倒すべきか!」
「……私めはそうは思いません!だって、彼らにも生きていて欲しいし、皆で脱出すべきだからです」
オールディールは資源を R1 棚に返却した