『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
ひざしは資源を R13 持ち出した
レイラは資源を R17 持ち出した
悪魔オモロスは資源を R30 棚に返却した
「それは、『正直者』という信用ではなく、『嘘つき』であるという信用にございます。
しかし、正負がどうあれ信用を得ていることには変わらない!『嘘』を訴えたことで信用を得たとみればワタシの信用はございます!
そして!ワタシがこれから喋ることは『感情』で訴える話だとお聞きしている方々はご認識ください!」
「放送次第になるけど、パーティ開催予定だからねぇ」
「好きなメニューの把握はメイドにとっちゃ大事だし」
片割れを抱え、撫で擦りつつ。
どうにか平静を装ってはふんふんと頷きつつ話を聞いていくんだ。
信頼、ねぇ。
「初めましてもそうでない方も!ワタシはコンテキスト。以前食堂で葬儀を執り行ったもの、と言えば分かるかもしれません!
性自認は男性、マンガ好き、好きな食べ物はチーズ蒸しパン!そのようにお覚えください!
そして、ワタシはあの一件で、皆様から絶大な信用を得ております!」
「ん……」
怖い。怖いなぁ……。
けれど、片割れに抱き寄せられれば、その匂いに少し落ち着くんだ。
私のこと、頼ってくれなかったけど。
「これだけ資源を求む方々の緊張が張り詰めても致し方がないので、緩和のために話半分に、消せないBGMとしてお聴きください!
今からワタシが話すのは、脱出までの時間をどう過ごすかという話でございます!無論、もう決定している方も思われますが!」
「ウザくはないと、思いますけどね……」
「……今日も、昨日と同じにしておこう」
特に警戒する様子もなく、座り続ける。
近くに男の人もいることだし、レディはこれでいい。
「──さて!」
声を張り上げて。
「彼もそう言ってる訳だし、明日の事を考えよう!」
「と言うわけでみんな、それぞれ好きな食べ物を挙げるように!」
DREAMにも制御出来ないことが発生している。おそらく、予定通りには事は進まない。ずっとそんな予感。
「資源も、減ってばか……」
でっけぇ咳払いに目を奪われる。