『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
夜草に申し訳ないな。だがこの話題が長引けばおそらく停電までにワタシは間に合わない。
「ンッ!ンッン~~~!!!」
デカい咳ばらいをする!
「それならそれで向こう側が大賑わいしちゃいそだね」
いやだなぁ。
「んふふー……」
小さく笑み。メイドの片割れを軽く腕の内へと抱き寄せた。
「ええ、きっと!DREAMの皆様方が出口を作ってくださいます!その時は、観測不能になったお2人も救助してくれると思いましょう!
そうです!」
分からないことを思考した所で悪循環。
今は目の前の事にのみ思考を巡らせる他ない。彼女に感謝だな。
「少なくとも初日よりは減ってたよねぇ」
『生きてるって』
『信じよっか』
どうしてそう思うか、という理由がない訳じゃないから。
『無事を信じる』
落ちた人も。
どちらにせよ、どうなっているか分からなくても。
どちらでも、どうしようもない、から。
「わざと落ちに行こうとする必要はまだないかもだケド笑」
「落ちてった子たちのこと悲観してばっかだとみんな疲れちゃうって!笑」
「だから出れたかもね~よかったね~って思ってた方がよくね?笑」
「一昨日かそれより前かは忘れてしまいましたが……
空間がどうこう、みたいなのも放送で聞こえてきましたし」
「不安定な場所ではあるんでしょう。それも前より」
「実情は今の所、知る由無いですもんねえ……」
「……と、俺は暗くなる前にシャワってくるっす」
「皆さん、お気をつけて、っす!」
「飢えて死ぬよりかは」
「帰れずとも何処かへ賭けてみるというのも……」
「……まあ、このお屋敷、
どう考えても……知ってる場所に建ってないですしね」
最早知ってる世界かも怪しい、というところ。
「まァ~……追加資源も減ってきてっからな。不具合が直んないとここでの生活にも限界来るから」
「そしたら、落ちなきゃいけないときも来るかもしれん」
どうあるにしても。
このままここにいたら死ぬってなるなら、そうするしか選択肢はないわな。