『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「あ~~……」
そういえば、そこの悪魔は初日から襲撃に遭ってたな。なら、正解?
「別に全でもオーでもリメナントでもいいけどね……」
「こいつとの取引はもう終わってるよ。僕は得たものを好きに使ってるだけ。」
「……」
「日に日に、ここに来る時間が遅くなっちゃってます」
起きるのが遅かったりぼーっとしてたり。
まあ停電前に来れてるだけマシか。
「……」
「改名……?」
ちょっとだけ、思うことがあった。
それは自分のことで、誰かが悪いとかではちっともなくて。
そんで、明るい場所で気にするの、やだなって思ったから。
すぐ首を横に振って、頭の片隅に追いやった。
「フリをし続ければ、帰った時にもう少し遊べると思ったんだよ」
「……僕にこいつのフリはちょっと無理だった。いや、そもそもここの人はこいつを知らないだろうけど。」
ディール。──取引 契約 分配 ある意味悪魔らしいもの。
「うん、当人が好きに呼んでと言ってるし。
よろしくねー、全さん」
ま、親しみやすくなるのは良いことだろう。
「誰かのフリして何が理由だったんだァ~?」
なんか意味があったんかな。
悪魔っていうのはよくわからん理由でよくわからんことをやるからなァ~
「斜め切り歩きづらそ笑」
「それなら縦のがよっぽどか笑」
「手洗い陰干しで大事にするからね♡笑」
「あ、そーそー!なんで内緒にしてたのか気になった笑」
「憑りついた身体のフリ?そなんだ」
「自分も呼びづらいと思ってるんで、好きに呼んでね~。あるいはまたリメナントでも。」
「悪魔じゃないフリというより……こいつのフリをしてたの。」
そう言いながら自分を指指す。
「聖水って鳩の血で出来てるんだ……」
「おー、なんか久々にカーテシーうけたなァ~」
なんだかんだといつもメイドより早めにいたもんな。
遅れてくるもんである。