『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
元気なコックもやってきた。
最後ってのはまぁ、聞いとくだけだ。
「可愛くねぇガキだなァ~~~~~、まぁいいケド」
「ついに………?」
可能性は視野に入れられてたってこと……?
「おかえりなさいませ」
カーテシー。
「伝言ないし伝えたいことなどあればどうぞどうぞー」
最後、に関しては深く触れないものだ。
「まあなるだけ粘ってはみるが、結果はその先に奴にしかわからないってやつだ。」
「まあともかく、昨日は楽しいパーティゲームをあ。がとな。」
「ついに犯罪者デビューする自供か?」
酷い言い草である。
「と、おかえりなさいませー」
あの顔も良く見るようになったね。
カーテシー、カーテシー。
「……まぁ」「言っといてなんだけど」
「私はあの理論、割と嫌い寄りだけどさ」
なんせまぁ、それを保証する理由も無く。
特をするのは常に参加者ではなく刑事の側だし。
「はいはい、ちゃんと休んでるよー」
「そういう木枯や皆にも言えることだろかんね」
相変わらず可愛げの無いものでした。
「……………………」
ある程度見回した後に、周囲と緩く振られた手にもう一度深く一礼してから。
「…………………」
襲った方が損をすると説明出来たらいいのにな、と考える。
かなり消耗すると小耳に挟んだけれど、
どれくらいかは知らないものな。
……そもそも理屈では止まらないか。悩ましい顔になる。
「休まない人に、休めって言っても無駄ですよ」
「事案を恐れず引き倒しましょう」
案外過激なことを言う女であった。冗談。
「……手を動かさないと気持ちの整理ができないとか」
「そういうのも、きっと……あるとは思いますから」
「皆、休めてほしくはありますけどね」
持っときなー、とはゆるーく手を振り。
………この光景も何度目なんだろな。
小さな吐息。身を伸ばし。メイドは静か、片割れと共に其処にいる。
「囚人のジレンマ……」
「私、5年も10年も変わらない気がするから」
「そういう方で、我慢をしてしまう」
相手が自白する、というのを前提に物を考えたら、そう。
「裏切る人に損をしてほしいわけじゃないから」
「……起きてほしくはないですけど」
終わってほしい、という言葉には、小さく顎を下げた。
「襲うのだって疲れるだろうになァ。そろそろ襲うのダセーって風潮にならねェかな」
ならねェだろうなァ~。生きようと思ったら人間何でもやるもんだ。
「ぼちぼちねェ。毎日働き詰めだろォ~、たまには休めよォ~」
「休まねぇとやってらんねェぞ」
粛々といただき、去っていく影に深く一礼をした。
その後に周囲をきょろ……とする。
いただいてしまったけれど他に必要な人がいたら少し戻す所存です。
marryは資源を R30 持ち出した
ともあれ、見送りはちゃんと行い。
「囚人のジレンマみたいなアレだねぇ」
「んー、ぼちぼちってトコ。
早く終わって欲しいなーとは思うけどさ」
「そう、おじさんは人生経験が豊富だからこんな場所でもへっちゃらなの」
「お前達ガキとは違うんだよなァ~」
「メイドはどう?へっちゃら?」
アルカンシエルは資源を R30 棚に返却した
カーテシーにはカーテシーを返して。
上げられた手に、もう一度だけ一礼をして姿勢を戻した。
「………………」
見知らぬ誰かの、施し。
何をどう思ってしたのかは知らなくても、
こうしてありがたくなることもあるのだから。
名前がわかれば、お礼を言いたいのにな、とは思う。
わからないから言えないけれど。