『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「あ、一応僕も自己紹介しておきますね…
最近名前思い出したので」
「アレクサンダー・ホーウッドです!
長いのでアレクや職業の医者などで
呼んでもらって構いません」
種族名も名前は名前だから、そっちで良いと思ってはいる。
なのでまぁどちらも名前ではあった。呼ばれる分にはどちらでも構わない。
『ジェグお兄さん』
『いっぱいいっぱいありがとう!』
恩も記憶も、消え物の方が良いならその通りにしよう。
あなたが望むようにしたいもの。
『かせいって読むんだよ』
『モニターにはmarry……マリーって書いてるけど』
『あれ、種族名なんだ』
『だから、本当の名前はこっち』
「ンぁ〜〜……
ジェグ。覚えなくてもいいぜ」
これで、恩が消えるなら
「アンタこれなんて読むん?
俺バカだから難しい字読めねえの」
「俺は隠さないし、誰にもあげない」
「どうせなら殺しに来て欲しいんで。その上で奪われる方が平等です」
だから逃げも隠れも致しません。
あなたでしたか。
「そりゃ確かに。
慎ましく生きてただけだもんなァ」
自分もそうであったから
それで狙われるんなら、こちらは手放すだけ
『丸見えになっちゃったものね』
資源、隠せなくなったもんなぁ。
『お兄さん。あのね、ぼくは花歳っていいます』
『お名前を知って、ちゃんとお礼が言いたいんだ』
『お名前は聞いてもいい?』
聞かれるのが嫌なら、もちろん断っても大丈夫。
どうかな、ってスケッチブックに文字を描いて首を傾げた。
「さべつしゅぎしゃ」
言いつつ、思い出すのは先日からの噂
どうも人ハズレを差別する奴がいるとか何とか
「じごーじとくじゃねえの?」
marryは資源を R150 持ち出した
ジェグは資源を R150 棚に返却した
『いいの!?』
『ありがとう』
『うん。いくらでも嬉しい』
いいんですかぁ!?
お願いしてみるものだ。
引きずらないので、この場限りでめちゃくちゃ感謝します。
アレクサンダーは資源を R150 持ち出した