『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
ジェグは資源を R150 棚に返却した
『お兄さん、ちょっとだけぼくにもくれませんかって』
『お願いしたら、ダメって言う?』
平和な取引が成り立ちそうなので、お願いも添えてみようかな。
図々しいことこの上ないが、切羽詰まってはいるので。
『ゲーム、おすすめ』
『楽しかったよ』
ひょこ。ちょっとご飯がほしくて顔を覗かせた。
資源のお話? と小首を傾げて、スケッチブックに文字を描いた。
「じゃあいっせーので入れて取るか?」
確かにそれなら減らない、が
「まあここの奴らどんどん気が立ってきてるからよ〜〜。
正直信用ならねんだよ」
「おはようございます…
資源…くださるのですか……?」
モニターを見れば分かる通り、
この男の残った資源は2桁だ。
「そこら辺で居眠りしてたら何か……」
空っぽだった筈の袋を逆さまにすれば、ころんと資源が出て来た。
「施されてた……のかな?」
狭苦しそうに扉を開く。
「ケガしてるやつ〜〜
資源が欲しいやついねか〜〜〜〜」
あくび混じりに、やる気なさげに
声を出している
「最悪ここの共有かぁ……なんかヤなんよな」
無いだろうなと分かっている戸棚の資源を漁りに来て、無いことを確認した。
「4桁溜め込んでるヤツはどうやってやりくりしてんだあ………?」
慎ましく生きているのだろうなあ多分。無駄に戸棚の扉を前回にした状態で立ち去っていった。