『食堂』
どちらかと言うと広めのキッチン。水浸しになった。
奥にはシステムキッチンとカウンターがある。ガスも水道も電気も通っていない。
カウンター奥に「箱」のついた扉があるが、曇り空の見える階段があるだけ。
『記録[
「からっぽなの見え見えだともうだれも襲ってこないんだろーな笑」
「おもんないなー笑」
ヘラヘラしながらロビーへ向かっていった。
④子は資源を R1 棚に返却した
marryは資源を R30 持ち出した
カイル・アシュフォードは資源を R20 持ち出した
「そう、私が可哀想」
「藍くんはちっとも可哀想じゃない」
ぷん。怒りの気持ちを随分取り戻してきた気がする。
「……あんまりお腹空いてないな、やっぱり」
「資源のために切り詰めて。それでも、足りちゃう」
カッパは資源を R50 棚に返却した
まぁ女を殴ってそうな男が殴られるのは王道というか……
「雑談でもしとけしとけ。話で紛れるもんもあるだろォ」
「あ、てか食料配給されたんじゃない?腹減ったァ~」
「……暴力沙汰」
目を逸らした。構う余裕は残されていない。
何があったんだろう、モニターを確認してみるか。
ロビーへ歩いていく。
「人気者ですいません」
どっちかって言うと今殴られてる側なんですけどね。
見えてます?この怪我達。
「憂さ晴らしなら付き合ってあげますよ。可哀想なんで」
「公衆の面前で殴るとなァ……お前の周りの奴らが狂犬みたいになるかもだから……」
割に合わねぇな……女を殴ってそうな男ってなんでこんな人気あるんだか
「……本当に」
「私ばっかり、元気で。いやになる」
その場でゆったりと座る。
限界で座り込む、ではなく。体力を温存するための。
「……ファンキーでもロックでも、
それで憂さが晴れたらよかったのに」
「いらっしゃいませ、ごきげんよう」
来た顔にはカーテシーでご挨拶。
「……ふぅ、だいたい綺麗になったかな」
やはり完全に元通りとは言えないが、清掃により少しはマシになったことだろう。
「殴っても俺の頭は治りません。残念でしたね」
抵抗はしませんのでどうぞって手を広げて見せた。
あなたの拳が傷つくだけかもしれません。