『廊下』
薄暗く、色褪せた廊下。一切の破損はない。
絨毯は水にぬれ、だいなし。
中庭に面した壁は割れない窓になっている。
雨と地味な噴水と、緑のない殺風景な中庭が見える。
『記録[
「器用に崩すのね。あーん……」
小さな口をなるべく開けようとして、貴重な食事だから零さないように。
口を閉じれば薄まって何とも言えない粉の味。
(食べさせてもらえることはとっても嬉しいのだけど)
苦笑しつつ、むせないように口の中で転がしてゆっくりと流し込む。
「ほんとガチヤバイから笑」
「まゆこちゃんたちが気にならなくて汚れたり臭ったりしないなら無理して入らなくてもいーのかも?」
「めちゃ身体弱いみたいだし体調みながら考えてこ笑」
「きゅーとがきゅーとのお世話してるの、癒し度高笑」
「なんか絵本見てる気分になる笑」
「冷たいそうですから、1日に2回も浴びればお風邪を召してしまいましゅ」
明日の朝以降でもちろんいいのだった。
「ほわ」
小さい口を開けているのを見れば、あわわ、として。
ブロックの先端に水を含ませます。
それから、力を込めてほろほろと崩すようにして。
紙を畳んで、スプーンのようにして乗せてから。
「えぇと…」
「あーん…?」
口元までやって食べさせようと。
「じゃあ、今はなるべく動かずに過ごして、朝以降にゆっくり使いましょう。ありがとう」
すんすんと自分の匂いを嗅げば、ほんのり甘い香り。
「……ん」
雛鳥のように小さな口を開けて。
「はうわっ お水がありましゅぅ!!」
確かにあった。水。
これがあるなら…ほぐしてほぐしてができましゅねえ、とホッとした。
「タオルれすぅ」
「手触りは気にしましぇんから」
ありがとうございますと深く頭を下げた。
ひざし は 嗜好品 を得た。
「食べ物と水は一緒にでてきたから、やわらかくした後に潰すとちょうどいいかも」
水なしでこれは普通の人でも死んでしまうのではないでしょうか。
「あればとってもありがたいけれど……」
申し訳なさそうに羽を縮めて。
「はわわっ た タオルを…れすかぁ?!」
「確かに当羽は盗みませんし繭様も盗まないことでしょう、けれど…」
3人で、ならわからなくはなかった。
払ってもらうのは申し訳がないのだけれど。
「柔らかく…」
「水を含ませて…と思いましたが、飲料水が無いれすもんねえ」
「…」
「<i>とっ 当羽がぁ…!拳で粉々に……!</i>」
するしかないのかもしれません。
頑張りますよぉと拳を握っていた。
「それぐらいでなんとかなると信じましょう。
日が差す時までぐらいなら……」
自分の虚弱さは分かってるけれど、何もしないよりはきっとマシなはず。
「食べられそうな香りはするけど固いの。柔らかくして欲しいわ」
ブロック的な食料を指先で突いて。
握られている。人肌の温度は確かな温もりだろう。
「晴れはまだ遠いらしいれすからねぇ…」
「水を含ませて、絞ったタオルでふく…くらいなら」
「風邪も引かないかもしれましぇん」
「…ご飯…お一人では食べるの難しい…れすかね?」
食べさせることもできますが。
どんなご飯が配られただろうか。
栄養ブロック的なそれだろうか。
「身体を拭うくらいはしておいた方がいいかしら……。
あと、ご飯は配られたけど、何も食べていないわね」
身の回りのことを何もできない。
「ひざしお姉さん、またね」
ぺこり頭を下げて去っていく。
>>5346 >>5357
「謝る事、何も無いよ。私が一緒に行きたいの。行こっか 。」
食堂へ向かっていった。
>>5337
>>5346
「二人ともごめんね、それじゃあ改めて三人で…。」
ぺこぺこと二人に頭を下げつつ、食堂の方へ向かうだろう。
>>5330
「……ふふっ、うん。三人で行こっか」
気にする素振りもなく、むしろどこか嬉しそうに笑って了承した。あなたが食堂へと向かえばついて行くことだろう。
>>5316
「いいようにしてくれて大丈夫。」
1人で行くも3人で行くもあなたが決める事。
3人で行こうと言ってくれたら、少女はそうするでしょう。
>>5306
「んっと……ごめん、やっぱり着いてきてくれる…?」
レイラさんの提案もあって、こういう優柔不断は良くないと思いつつ、控え目に頭を下げつつお願いする。
「んァ…」
10分ほどで喫煙所から出てきて。
タバコの香りを纏って、そのままロビーの方へ直行していく女。
昨日より歩き方がぎこちない。
「温めて…水に晒して…」
「やることが多い゛れす゛ぅ゛……」
はうぅ。
「共用の歯ブラシ」
「逆に虫歯になるのでは…?」
あぅぅ。