『バンケット』
大宴会場。電気はないが明るい。
円形のテーブルが多くあるが椅子はない。立ち席。
奥には大きな舞台がある。
幕は朽ちて落ち、雨の舞台が公演されている
『記録[
>>2249
「ほえ? ……一緒に寝ようってこと?」
思いもよらない申し出に変な声が出てしまった。
「……うん、いいよ。一緒に行こ!
アマノとなら夜も心細くならないだろうしね」
少しだけ考えてから、そう答えを返した。
話した限り、あなたのことは信頼できるだろうと思ったから。
さっき警戒した方がいいなんて話をした直後だと、ちょっと短絡的かもしれないけど。
何かするように見えるんでしょうか。
いえいえ、全然普通に心配してるだけです。
多分。
「そうっすね。難しいとこです」
「俺たちって24時間働けないんで……」
この場所に完全に安全な場所なんて無いのかもしれない、それでも信頼できる人物が増えれば安全を作る事は出来るかも、と少しだけ考える。
安易に他人を信用するのは危険だけど、疑心暗鬼で潰れるのもきっと良くない、良くも悪くも平和ボケしてる考えなのかもしれないけど。
「そうですよ。気を付けて、
男の子女の子だから……とかじゃなく、
油断してるのが一番危ないんだから……」
「気を張り続けるのも……大変そうだけど」
「そっか、これだけいたらそういう人がいてもおかしくないよね。
うん、忘れずに鍵もかけとくね。ありがとう」
眠るために部屋に行く、そんな当たり前のことをするつもりだったけど、今だとそれもリスクがあるらしい。
気休め程度でも戸締りはしておこうと、アドバイスしてくれた人々にお礼を言った。
男子ペアの黒い方がちょっと不穏な気配がして目を細める。
何かするようには見えないけど、人は見掛けによらないとも言うし…うぅん。
「気を休めず警戒しておけば、
閉め出すぐらいは……できるんじゃないかな、多分」
「起こらないのが一番ですけど、一応、私は気にしておきます」
「杞憂は笑い話にできるのが一番いいですから」
「何にもなければ、杞憂で済むけど」
「この閉鎖空間で、よからぬことを考えないとも……限らない、だよね?」
おかしくなってしまう人がいないとも、限らない。
用心をするに越したことはない、だろうな。
>>2232
「あ……、っと……、その…私も着いて行っちゃ…だめかな…?」
眠そうな様子に少々申し訳なさそうにそんな申し出、色々考えたら急に独りになるのが怖くなった。
「人のものを取るにはピッタリかもね。
……停電中はあの電子錠……多分使えないだろうな」
ほんっとうに頼りない。南京錠でもいいから欲しい。
「シャワーあって…良かったね。私も他人事では無いけど…。」
それでも男子ペアは気が気じゃない感じだったぽいし、思わずそんな言葉をぽつりと。
「寝るなら戸締りはしっかりしてください。……どれだけ鍵が堅牢かは知りませんけど」
化け物もいるし。白いのも化け物じみてるけど。
「あー……停電の間に何か、ですか。何かを起こす理由があるんでしょうかね」
「停電か……その間に何か起きないように、鍵は掛けておきたいな…」
フリーゲームでいえば、格好の追いかけっこタイムだ。
隙を見せれば何があるか分からないので。
「ふわぁ……わたしはそろそろ眠いなぁ」
手で口元を抑えてから欠伸を零す。
そろそろ個室に行ってみようかな。ベッドはなかったから、椅子で寝るか地べたで寝るかになるけど。
「ああ、もしかして意外と全部が揃い出してる感じですね……」
「……」
「着替えも……まあ、シャワーがあるから洗えるしな……」
干してる間はやっぱりカーテンでも纏うとしよう。
「個室行く前にシャワー浴びてこよ〜」
ピュアな男子を少しからかってやろうかと思ったが、それ以上にピュアな女子が多かったのでやめた。
「資源がどうちゃらで停電するかもって言ってましたね」
シャワー以外は流し聞き。
「医薬品……は、何かロビーの医者が言ってませんでした?」
「医者が誰だったかも覚えてないすけど……そんなのが聞こえた気がしますよ」
「風呂好きなんですよね。てかこう、汚れを落とすみたいな作業が……」
潔癖って訳じゃないけど。
泣いて喜びやしなかったが、めちゃくちゃ嬉しいです。
「……たまに停電するって言わなかった?」
放送に意識を向けてなかったな、そういえば。
そしてたまたま聞いたのがそこであった。間の悪さ。
「……じゃあ次は医薬品だな」
「絶対風邪ひく人が出てくる。私もそうなりうる」
「みんなつい数時間前に来たばっかりだしね。
見つけられてないだけってことも有り得なくないよ」
なんて言っても結局は希望的観測なんだけど。
「おれの尊厳は……?」
多分おれが先に入ってもやだって言うだろうし……
次の日にすればいいだけの話だけども……
「見つかったら、泣いて喜びそうだな……藍くん」