『バンケット』
大宴会場。電気はないが明るい。
円形のテーブルが多くあるが椅子はない。立ち席。
奥には大きな舞台がある。
幕は朽ちて落ち、雨の舞台が公演されている
『記録[
「そう?ありがとー♪」
ひらひらと手のひらを振る。
しばらくは机に座ったまま静かにしているだろう。寝転がったりもするかもしれない。
>>1481
「うんうん。それに床に座ってご飯食べるの、ちょっと行儀悪いもんね」
せめてランチマットかテーブルナプキンが欲しいところ。
食べるとしたら個室か、机を使うかになるんだろう。
。oO(あ……座り直した…。)
同調圧力、というやつだろうか…?自分はそんなつもりは無かったけど少し悪い事をしちゃったかも、とちょっぴり罪悪感。
今更机に腰掛けている者が少ないことに気づいた。
「……。」
特に理由もなく床に座り直した。ひんやりとした雨のような冷たさが臀部から伝わる。
驚いたのは事実だけど、自分より大きな猫や明らかに人外と遭遇した時に比べれば全然優しいもので、『大丈夫』という意志表示にふるふると首を横に振る。
「う、ううん、さっきまで静かすぎただけだから……」
謝られて、慌てて首を横に振る。
絶叫とかでもない普通の大声を咎めるなんてこと、しようとは思えなかった。
>>1451
「うん…。私も食事は……椅子に座って食べたいな…。」
表情を緩めてぼそぼそと小さな声でそう返す、食事は…放送が本当なら資材とやらが水や食料に変わると言っていたけどにわかに信じ難い。
とはいえ、そんな不安も言葉を交わして少しだけ和らいだ気がする。
人が来ても、同じようにテーブルに腰を掛けても、大声が聞こえても動じず。
ただふと顔を上げれば、段々と人が多くなっていることに気づいた。
>>1391
「……だよね? せっかく舞台も……閉じてるけどあるんだし、わたしは座って食べたいよ。まあ食事ないんだけど……」
ぱあ、と少し顔を明るくして喋りだした。
>>1366
「………そうだね。」
自分への反応ではなかったかもしれないが、とても同意できる言葉に思わず小さく声を返す。
ロビーならソファで寝れそうだけど、同時に人外も沢山だったので暢気に寝れる気もしない。
椅子が無いからしょうがない…というのと、注意する度胸も無いし、そもそも座ったらいけないなんて事も無いから何も言わない。
人が多いのは苦手だけど、静かな人がいる分には少し落ち着くのもあって少し警戒を緩める。
「ここにも椅子、欲しいですね……」
静かな会場で辛うじて聞き取れた声に反応を返す。
軽く見て回った感じ、個室になら椅子はあったが代わりにベッドがなかった。椅子で寝るか、地べたで寝るか……。
テーブルに腰かける者をちらりと見て。
随分と堂々としているな……なんて感想を抱き。
残念ながら己には、そのようなことをする度胸はなかった。
テーブル……まあ椅子もないし、こんな場所なら椅子替わりにしてもいいのかなぁ。
そんなことを思いつつも、自分は床に座ったまま。体に染み付いたマナーが少女を躊躇わせていた。
真紅のマントに包まれた男性はテーブルに腰掛けているように見えるだろう……行儀が悪い。
特に何もせず、ただ下を向いている。寝てはいない。
「………。」
もっともな言葉に、ここ以外の場所は人外やら賑やかな人やらが多くて落ち着かないので致し方なし、という様子で小さく頷く。
落ち着く場所と休める場所が同じでは無いのは少々辛いが、しょうがない。
「あ、えーっと、失礼しまーす……」
向けられる視線に気がつけば、改めて挨拶ひとつ。
……そしてそっと、倣うように空いている部屋の隅にちょこんと座りこんだ。
「……み、みんな床に座ってる?」
思わず第一印象を口にした。
いや椅子がないからだろうけど、各々が隅に座り込んでいる光景はちょっと……かなりシュール。少女はすこし慄いた。
「…………?」
ふと、新しく入ってきた人物の違和感に気づく。
初めこそ自分と同じと思ったが……まるでモノクロの様な色の姿に、自分の目の錯覚かこの場所の照明の当たり方のせいかと思ったがどちらでも無さそうな気がして、再び顔を上げて無意識に視線を向ける。
「でもこっちは人も全然いないんだ。
……盛り上がる気分じゃないから、かなぁ」
その気持ちは分かるし、自分も同じ気持ちだった。
だから静かな場所を探していたのだし。
「……お邪魔しまーす」
中に何人か姿が見えたから、小さく挨拶をしてから会場に入った。
ウトウトしていたが、ふと聞こえた声にゆっくりと顔を上げる。
視界に入った人影はどこか自分と同じような白さを感じるが、ちゃんと人にしか見えないので内心安堵して再び視線を落とす。