『中庭』
雨の降る中庭。
石造りの噴水と、石のレンガによる舗装がなされた中庭。
緑はなく、殺風景。手前の方だけ庇がある。
空は一段と暗く、雨も降り続け止む気配は無い。
扉があいている
『記録[
「…………今、本当に溶け、え、なんで、」
震えた声で疑問をあげることしかできなかった。
歓声を上げて雨下に飛び込んだ少女、崩れて溶ける瞬間が目に焼き付いて離れない。
「……」
何で、とは言う必要はなかった。
正気だったのかあるいは違ったのかは分からないが、何も不思議ではなかったから。
『資源倉庫への追加資源を配置しました』
どこかで「ガタン」という音がした
『生産プロセスに異常があります。しばらくお待ちください。』
同じ放送が繰り返され始めた……
『次の[快晴]は計測不能です。』
耳障りな高音が、不明などこかで大きく鳴った
『空間に異常があります』
『雨が降っています』
『次の[快晴]は計測不能です。』
『空間に異常があります。』
『不具合が計測不能件あります。』
『緊急プロトコルを起動できません。』
『外部通信ができません。アクセスポイントが存在しません』
『空間に異常があります』
『生産プロセスに異常を検知』
『こちらは自動放送です。DREAMより皆様へ』
『――――――音声ログ[約一年前の日付]、<b>144:00:00の再生を終了します』</b>
『次の[快晴]の計算ができません』
『エラー、不具合が■件』
『エラー、エラー、エラー、エラー、』
[徐々に音がミュートされていく]
[二回目の液体音]
[硬い機械が地面に落下する音]
[駆ける足音]