コンコース(西)
改札内広場の西側。
有名コーヒーショップや小さめの本屋、土産屋などがある。
営業時間外の為、殆どのお店は閉まっている。
ホームへの登り階段・エスカレーターもある
>>7310
*了解いたしました。
お話ししたいなと思うこともありましたので時間の経過も鑑みて後程内緒話を送信させていただきます。
ただお時間やご都合あると思いますので、返信の有無はお任せいたします。返信なくてもこちらは問題ありません。
よろしくお願いいたします。
「そうだったのですのね。確かにこの時間は人が少ない感じもしますし、ゆったり巡回は出来ますものね。」
私もこの時間は好きですわ、なんて付け加えて。
「あら、それは残念ですわ。でもいずれ見つけられると思いますわよ。すすり泣く声とかしましたもの、この近くにいるに違いないわ。」
お昼頃まで浮上できないため、適当に切っていただいても構いません…!
「…あら。」
換気口からか。
自分以外のすすり泣くような声がした。…気がした。
「………」
「可哀想に。」
誰も助けはしないんだろうな。
「なんか、見えて……見え続けてるんすけど、これまじ……」
「口に出すと自分で認めちゃってる気がするんでアレだったんすけど……いやもうそういう段階じゃねーっすな……」
「つーかでもあれだな……もうしばらく見え続けてるから……慣れ……慣れたくねーっすよなあ……」
目……
「……に見えるけどどうなんすかね、はぁ~~~~……」
「えい」
パシャリ。視界の端に映る目だとか口だとか。
そういうのを撮影してみるんですけどね。
多分写真にはなんにも写っていないんです。
と、いうことは。
おかしいのは私ってことなんですよね。
目を擦ってもやっぱり増えるだけなんですよね。
じゃ、気にしない方がいいですね。
「んー」
懐中電灯かトイカメラか、ちょっと迷うんです。
悩み悩み、歩くんですけど。
「すみません、優しさ今は品切れ中で」
「いけますかね、仕事してるの全部幻覚だったんですか…?」
小突かれには割とされるがまま。
「はーいお疲れ様です。僕も一旦報告まとめにいきますよ」
手を振り返し。そのまま歩いていくことでしょう。
この写真どうすんだ……?まあいいか。
そんな訳で、良い時間なんで退散しますよ。
「七篠さんも、ぼちぼちやって帰るすよ」
「どうせ明日もあんだから」
「え~……?八木さんて女みてぇなダルい絡みするすね……」
「バイキング形式じゃ駄目なんすか」
「甘えんでください」
いかにも面倒臭そ~に手でシッシッと払う。
なんて言うのも甘やかしてますよ。実はね。
「はいはい、足元気を付けてね」
「働き詰めの俺は寝るんで」
「マ!色々立ち話出来てラッキーってとこで、そろそろ次のとこ行くワ」
タメ口歳下は巡回に戻るよ~ん。
二人に手振っておこ。
「また駄弁ろ~~~」
「そこは『いいよ』って優しく返すとこでは?」
「二人してェ~。このこの」
『何でもいいよ』より『いいよ』が嬉しいみたいな話聞いたことない?あるよね。
だからなんだってんだ?そんなだる~いノリがここにはあります。
小突くようなモ~ションをどっちにもかけておく。
「嘘書いてバレたら?」
「頭の中では仕事していたんですけど……でいけるか?」
「……確かに?」
「得体が知れんすもんね、俺らの勤め先」
納得しちゃった。腑に落ちちゃった。
あ~生真面目にキビついてて良かった。
「なんなら同僚すもんね、ここに何の垣根もない」
「嘘書いてバレたときが怖くないですか?」
「こんな仕事持ってくるとこ相手に」
怪奇現象より現実的な怖さがあるかも。
「好きにしてもらって大丈夫ですよ、上司でも何でもないですし」
「俺らの事、ちゃんとは見とらん筈なんで」
「ホテルでゴロついて嘘書いてもボーナス入るんじゃないすか?」
別に相互監視してる訳でもないし。
知らんけど。
「何とでも呼べばいいすよ。俺、別に頓着せんので」
「タメでもいいです。謙る意味なくないすか」
「年功序列とかも、かったるいんで」
ウワァ急にスンてなった……。
「でも敬語使うのヤダな」
「こん中で僕だけ歳下っぽいの思い出して悲しくなってきた」
唐突な、スン……。
「え~。タメでいい?いいよね?」
「サボってもばれないなら適度にサボっていきたいですけど…」
「稼げる分は稼いでおきたいですね。こんな高収入まずないんで」
お金はいくらあっても困りませんからね。
それはそれとして後悔はしている顔。
「そーそ、上手にサボるのが肝心すよ」
「所詮バイトに責任能力を問う方が間違いすから」
今回のを元手に増やしてもいいし。
学生らしからぬ生活を満喫してもいいし。
お金なんて腐らせる方が難しいですからね。
「働いてるフリだけして稼ぐってのもあったワ」
マザコンちゃんの発言聞いて思い直した。形だけでも一日上限八時間働いてもいい。
お釣りなんてなんぼあってもいいですからね。
「ン!考えときまぁ~す」
長期バイトに関してはこんな感じ。確かにガキかもだ。
「無事かぁ~」
「冷蔵庫とレンジと洗濯機代稼いだらあとはのんびりサボりながら働くんです?」
結構このバイトのこと後悔してそうだし。
「ダルいすよ、そりゃ当然」
「でもね、適当コけるインターンと思うと楽すよ」
「学校の事あ~だこ~だあんま言われないんで」
趣味で夜間パトロールなんて肝試し気分ですね。
まあ、仕事なんて舐めるくらいが丁度いいですよ。
「渡りに船って奴すね」
「全部揃えてもお釣りあるくらいじゃないすか?」
「初手冷蔵庫がぶっ壊れたんでコンビニとか惣菜でしたよ」
「そのあとレンジと洗濯機いかれて終わったんですけど」
クレーム来る前にレフェリー廃業しよ。
「そう、住み込みは都合よかったんですよね…」
「エアコンは無事です」