『プール』
白いタイルと規則正しい大き目の窓で構成されている。
窓は割れ、崩れた天井からプールに雨が降り注いでいる。
雨と地味な噴水と、緑のない殺風景な中庭が見える。
水しか出ないシャワー室も一応ある。
『記録[
「停電くらいから明日の朝まで寝ちまうんじゃねェかァ~?」
ずっと起きてるもんな。
まぁそれはそれで良い余生の過ごし方かも。
「シャワーヘッドの使い道、来たか────」
「♪」
足先で水遊びをしている。
雨の水たまりよりも、広く、暖かく、心地いい。
「完全に、眠る機会を失っています」
水汲みだしてるとき結構眠かったはずなのにな。
「石…は流石に見てないですね…」
残念、ちょっとでも協力したかった。
いやあ、ほんとにすごいな…なんていうか…圧巻で…。
とりあえず一旦戻ろう。そのまま、プールを後にしたでしょう。
「昨日の停電後からコツコツと……」
「何日も眺めていたプールが空になるのは感慨深かったです」
そして今、足湯に浸かっています。
そろそろ上がるか。よいしょ……
「そして今は、地道にお湯をためていってる所」
「流石に肩まで浸かるより冷めるスピードのが早いかなァ~。なんか…大量の石とかがあれば
熱々にして入れるんだけどな。」
「…何というか…本当に、尊敬に値しますね…えと、後でまた来ます…」
お湯、いいな…すごい…後で足でも着けにこようっと。
今はちょっとそれどころじゃないから、そろそろこの辺で失礼しようかな。
引き留めがなければ、ロビーへ戻ろう。
「……まさか皆って、マジで?!えぇ?!全部?!」
ピーンと来ました。すっっっっげェ…………
半日でも全部いけるもんなんだ…なんて、感動しています。
「……それでこんな水蒸気の匂いが…。いや、てか待って、ここの水全部抜いたのか?」
そういえば、水抜きの栓とか見えなかった気がする。まさか?!となっている。
手動は、すごい。
「このあと俺が入ったらお前の残り湯を狙ってたみてェになるだろッ!」
トゲガキが定めてたら許されてないのかな……
おじさんは狙いません。なぜなら、背胸大目鋭女じゃないから。
しばらくして、ついでにシャワーでも浴びたのだろうか。
濡れた白衣と服と、汚れが綺麗になった赤いマフラーを持って、黒いタンクトップのシャツと、しっとりと湿ったズボンのまま出てきた。
腹部の包帯は雑に巻き直したらしい。
そこでようやく、何をしているか気が付いたらしい。
「あ、…お湯…沸かしてる…」
「それが生き甲斐というなら・・・・・・」
「私は・・・・・・・・・・・・」
葛藤。
「それとは別に。私は、普通に父のものと一緒に洗濯してましたよ」
「4人兄弟の5人家族ともなると、選り好みとかできませんし」